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午前中の仕事を変える、目覚めの一杯に飲むべきドリンク

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藤本アカウント(ビジネス・アーキテクツ)

大手BPO、人材ビジネス会社でリクルートアドバイザー、キャリアアドバイザーを担当、その後営業支援チームの立ち上げに携わる。2020年BAへ入社、第一事業部アカウントのサポート業務に従事。

朝の目覚めの一杯といえばコーヒー。そう決めている方は多いと思いますが、実はその飲み方には問題があるようです。コーヒーを飲むべき時間帯とはいつなのか? 他にも、朝に飲むべきドリンクはあるのか? ここでは考えてみたいと思います。

コーヒーは寝起きの一杯ではなく、仕事始めの一杯がベスト?

awakening drink coffee

なぜ、朝起きてすぐにコーヒーを飲んではいけないのか。これについては、サーガディアン・リズム(体内時計)でいうところの、人が朝目覚めるメカニズムにおけるコルチゾールの働きが主な理由と言われているようです。

コルチゾールとは目覚める1~2時間前から、人間の体内で盛んに分泌されるホルモン。このホルモンによって血糖値や血圧があがり、朝の10時頃に心身が最も覚醒した状態になると言われています。

しかし、朝起きてすぐ――10時よりも前にコーヒーを飲むことは、コルチゾールの分泌を抑制してしまうと言われているのです。このため、コーヒーを飲むのに理想的な時間は、10時~11時とされています。これによってコルチゾールの分泌が落ち着く10時以降も、覚醒状態をキープできるとされています。

コーヒーに含まれるカフェインには、頭をスッキリさせて、やる気を起こさせる効果があると言われています。その効果をより実感するためにも、コーヒーは“仕事始めの一杯”として飲むのがよさそうです。

大きな仕事を控えた朝、緑茶で心身をリラックスさせる

awakening drink green tea

「朝茶は福が増す」のように、日本には古くから朝茶――朝にお茶を飲むことが良いとされることわざがあります。これは、「朝に急須で丁寧にお茶を淹れることで、一日の始まりに心を落ち着ける」という考えから生まれたようです。

100g当たりのカフェイン量を比較すると、コーヒーが0.06gに対して、煎茶は0.02gと少なめです。さらに、カフェインはお湯の温度を上げるほど抽出される性質がありますが、緑茶はぬるめの湯で淹れても美味しいもの。煎茶(上級茶)は70℃で120秒ほど浸出させるのが一般的な淹れ方で、渋みの原因となるカテキンが出すぎずに、テアニンなどのうまみ成分が感じやすくなると言われています。

さらに、緑茶に含まれるテアニンには、リラックス効果があるとされています。集中力の持続試験では、テアニンを摂取することで成績が上がったという実験結果もあるようです。大きなプロジェクトを任されて落ち着かない朝を迎えたときは、緑茶を飲んで心身を落ち着け、プレッシャーを跳ね除けてみてはいかがでしょうか。

朝の栄養チャージは5大栄養素を含む牛乳で

awakening drink milk

忙しい朝でもきちんと栄養補給をするのは大切なこと。脳のエネルギーが不足すると頭が働かなくなったり、だるさや疲労感の原因になります。

ホテルの朝ビュッフェなどでも見かけるように、朝食のお供に良く飲まれるミルク。これには、5大栄養素と言われる炭水化物、脂質、たんぱく質、ミネラル、ビタミンがすべて含まれています。このうち、エネルギー源となるのが炭水化物と脂質です。

炭水化物は体内でブドウ糖に分解されて摂取されます。これは、牛乳に含まれている乳糖も同じです。ブドウ糖は脳のエネルギー源となる物質。朝食を抜くと頭がぼーっとするのは、ブドウ糖が不足したことによる低血糖が原因の一つです。

さらに、牛乳が白く見える原因とされている「カゼイン」は、体内への吸収が遅いたんぱく質として知られており、満腹感を維持してくれます。幸せホルモンといわれるセロトニンの原料となる「トリプトファン」も多く含まれており、心身のコンディションを整えてくれる効果が期待できるでしょう。

朝一杯の豆乳で空腹感を解消、集中力をキープする

awakening drink soy milk

スーパーなどでよく牛乳と隣り合わせに置かれている豆乳も、栄養が豊富な飲料として知られています。

豆乳に豊富に含まれる「大豆たんぱく質」は、カゼインと同じように消化・吸収に時間がかかるため、満腹感を得やすいとされています。「朝から大事な会議があるのに、空腹感に悩まされたくない……」。そんな日には豆乳を飲んでみてはいかがでしょうか。仕事中に間食が欲しくなって、集中力が損なわれることも減るかもしれません。

その他、豆乳には脳の機能を維持するビタミンB群、脳の活性化を促すとされるレシチンが含まれています。朝は頭が働かなくて集中力が不足したり、イライラしがちという人は、豆乳を飲むことも一つの解決策になるかもしれません。

まとめ

いかがでしょうか? これまで紹介してきた効果を踏まえると

  • 仕事始めに飲んで、午前中の集中力を高めるなら「コーヒー」
  • リラックスして朝から仕事にのぞみたいなら「お茶」
  • 脳や身体の栄養補給をしたいなら「牛乳」
  • 空腹感に悩まされずに仕事をしたいなら「豆乳」

ということになりそうです。午前中の仕事における、やる気と集中力に影響する朝の一杯。その日の予定や体調に合わせて、ベストな飲み物をチョイスしてみてはいかがでしょうか。

参考