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グローバルナビゲーションのメニュー数とマジックナンバー7(±2)

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相馬
デザイナー(ビジネス・アーキテクツ)

紙媒体の制作会社数社を経て、3年前にBAに入社。
Webデザインを学びながらWeb制作に携わる。1年半前から事業部のリードデザイナーを務めつつ、ディレクション業務にも挑戦中。

プロフィールアイコン(イラスト):デザイナー 相馬

みなさんは「マジックナンバー7」と聞いてラッキーナンバー7みたいなこと?なんて思った方もいらっしゃるのではないのでしょうか。

今回はこの「マジックナンバー7(±2)」とグローバルナビゲーションのメニュー数の関係について解説していきたいとおもいます。

グローバルナビゲーションとマジックナンバーの関係とは?

マジックナンバーとは?

「マジックナンバー7(±2)」とは認知心理学の用語で、人間が短期的に記憶できる限界の数と言われています。

つまりパッと見た瞬間に残像のように残り、記憶できる数の限界が「7個(±2)」、つまり5〜9個ということなのです。(最近では、「7(±2)」ではなく「4(±1)」という説もあるようです。

この「マジックナンバー7(±2)」と「グローバルナビゲーションのメニュー数」、いったい何の関係があるかというと、最適なメニュー数というところで関係してくるのです。

参考
  • Susan Weinschenk,インタフェースデザインの心理学,オライリー・ジャパン, 2012年, P.49-51)

グローバルナビゲーションの最適なメニュー数とは?

それではグローバルナビゲーションの最適なメニュー数とはいったいいくつなのでしょうか?

まずサイトを訪問したユーザーは、メニュー数が多すぎると「見にくい!」「探しにくい!」と感じてしまい、サイトから離れてしまいます。

そこで多くのユーザーテストを通してわかった最適数というのが、マジックナンバー7(±2)だったのです。人間が一瞬で記憶できる5〜9個のメニュー数にしたサイトが、最もユーザーが迷わず目的地へ到着できるということなのです。

グローバルナビゲーションの例

最適なメニュー数に収まらない場合は?

大企業や多角的な展開をしている企業では、どうしてもメニュー数が多くなってしまう場合があります。

そういった場合は、メニューをカテゴリー分けしてわかりやすい階層構造にしたり、ローカルナビゲーションでの誘導、対象者や状況別ナビゲーションの設置と、グローバルナビゲーションの数は増やさず、使いやすい導線を確保して制作することが必要となります。

また、マジックナンバーの5〜9個という数を意識しすぎて、逆にわかりにくいサイトになる場合もありますので、自社のサービスの種類や数、サイトの構造を考え、ユーザーが迷わないサイト設計を心がけることが重要となります。

ローカルナビゲーションの例
対象者や状況別グローバルナビゲーションの例

最後に:デザインの観点でメニュー数を考える、という視点も大切だと考えます

Webサイトの設計において、グローバルナビゲーションのメニュー数など意識せず、今まで何個だったから、競合他社のサイトで何個くらいだから、となんとなく決めてしまっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
デザインにおいて何気なく決まっている数というのはほぼありません。多くが認知心理学など学術的理論に基づき考え抜かれた数であり、理由があります。

迷った時や、社内で意見が別れた時など、デザインの基本に立ち返り、良いと言われる理由を見直してみるのも解決への道ではないでしょうか。

BAsixsでは、各種Webサイト制作案件のお手伝いで培ったデザインノウハウがあります。「デザインの力」で一歩進んだWebサイトにいたします。どんなことでもぜひご相談くださいませ。

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