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デザイナーに必要なマーケティングスキルとは

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正木
デザイナー(ビジネス・アーキテクツ/クリエイティブUNIT)

2014年より事業会社に入社。Webサイトのデザイン制作を主軸に、グロースハックやSEO、Web広告施策などのマーケティング業務に携わる。2020年にBAに入社しクリエイティブUNITに所属。Webサイトデザイン制作やクライアントの課題抽出、VI制作などを行う。絵を描く事と業務の効率化が趣味。炭水化物が好き。

プロフィールアイコン(イラスト):デザイナー 正木

昨今のWeb業界においてデザイナーの職務領域は、UIデザイナー、UXデザイナーをはじめ、どんどん広くなってきています。
その中で、BAsixsではマーケティングスキルもデザイナーに必要なスキルではないかと考えています。
デザインとマーケティングは接点が薄い印象がありますが、デザイナーとしてお客さまの期待に応える為にはとても大事なスキルです。
本記事では、マーケティングスキルの必要性やデザインへの影響を、デザイナー・正木の実体験を元にご紹介します。

マーケティングスキルの必要性への気付き

私はデザイナーにはマーケティングスキルが必要だと感じています。マーケティングというと定義が広いため全てを網羅する必要はないと思いますが、明確なアウトプットを作るデザイナーにとって「マーケティングリサーチ(調査)」のスキルは重要であると考えています。

私は元々、芸術系の大学出身で元々マーケティングとは程遠い経歴でした。しかし、前職にてWebサイトのUI制作・改善業務に携わった際、定量データに基づいたデザイン制作が必要になったことがきっかけでマーケティングと出会いました。
データに基づいたデザイン制作を行う中で、デザインは何かしらの課題解決に向けた一つの手段であること、課題解決には「感覚的なデザイン」ではなく「データやロジックに基づいたデザイン」が必要であるということに気づき、マーケティングスキルはデザイナーにとっても必要だと感じるようになりました。

BAsixsでもさまざまな案件に携わって仕事をしていますが、どのお客さまにも共通しているのは「デザインを作ってほしい」のではなく、「BAsixsのアウトプットで課題解決をしたい」ということ。
ここでも「デザインは目的ではなく手段」なのは変わらないため、お客さまの期待を最大限に答えるためにはマーケティングスキルが必要不可欠だと考えています。

デザイナーがマーケティングスキルを身に付けるメリット

私の経験上、デザイナーがマーケティングスキルを身につけるメリットは3つあると思われます。

1.お客さまの成果へのコミットができる

マーケティングでは、Web解析データや市場データ、ユーザー情報などのさまざまな情報を収集し分析します。
マーケティングスキルがあることで、感覚だけではなく事実やそれに基づいた仮説によってデザインを制作できます。明確な根拠のあるアウトプットができるため、売上向上や認知拡大などお客さまが求める「成果」にコミットしやすくなります。

2.プロジェクトの詳細な落とし込みができる

デザイナーとしてプロジェクトにアサインされる際に、プロジェクトの目的を理解していることは大前提です。
理解に加え、マーケティングリサーチで得た情報を踏まえてプロジェクトを正しく自分の中に落とし込むことで、お客さまの潜在的なニーズに気づけたり、お客さまの希望により沿ったデザインがしやすくなったりするなどの利点があります。

3.お客さま、各関係者とのコミュニケーションが容易になる

お客さまはもちろん、一緒にプロジェクトを進めるマーケターや営業などの非デザイナーとの協業では、デザインに卓越した方ばかりではないためデザインの議論が健全に行われない現場は多々あります。
しかし、デザイナーがマーケティングスキルを身に付けることでコミュニケーションがスムーズになり、「データ」という共通言語を元にデザインについて活発に議論ができるため、最終的にプロジェクトの満足度が上がります。

デザイナーがよく使うマーケティング手法とその活用方法

私がよく使うマーケティング手法の3つをご紹介します。これらはアウトプットを作るための調査がメインです。

1.アクセス解析

アクセス解析は、既存サイトの状態を把握する時によく使う手法です。私はGoogle Analyticsがメインツールですが、ヒートマップツールが導入されている案件の場合はヒートマップと併せて利用します。各ツールから得られるデータより問題点を洗い出し、課題設定、仮説を経て何をデザインで表現するべきかを考えます。

ヒートマップイメージ

2.環境分析

環境分析は、新しいサイトを立ち上げる案件においてサイトの方針決めなど上流工程で使うことが多い手法です。業界事情や競合、海外事例などを調査し、3C分析などのフレームワークに落とし込みつつ、デザインで何をどのように魅せたら解決できるかを考えます。
環境分析ではデスクリサーチがメインとなりますが、可能な限りユーザーのヒアリングも行っています。ツールはGoogle Trendsを利用することが多いです。

Google Trendsエリアでの比較図

3.ソーシャルリスニング分析

ソーシャルリスニング分析は、SNSでユーザーの声を拾う調査手法です。定性的で主観的な意見が多いため情報の正しい取捨選択が必要になりますが、お客さまや対象のWebサイトに対するエンドユーザーの認識を容易に確認できるので、デザイナーに限らずサイトの担当者の方にはぜひおすすめしたいです。

私自身はマーケターではないこともあり、紹介した手法の全てを使いこなすことはできていないと思っています。あくまでも、デザイナーとしてアウトプットを作る上で「この案件には何の情報が必要なのか」を整理し、自分が求める情報を得るためにマーケティングスキルを活用しています。

ソーシャル分析イメージ図

デザイナーがマーケティングスキルを活用する際のポイント

デザイナーがマーケティングスキルを活用するにあたって大切だと思われる、3つのポイントをご紹介します。

1.課題を整理する

自分が課されている仕事の課題を整理し「お客さまの期待に応えるためには何の情報が必要なのか?」「そのためにはどのような調査手法を選ぶべきなのか」を考えてから調査を行うことが大切です。そうすることで限られた時間の中で効率的な調査が可能になります。

2.さまざまな手法を取り入れる

調査には先ほど紹介したGoogle AnalyticsやGoogle Trendsなどさまざまなツール・手法がありますが、私は何でも幅広く手を出すことを意識しています。そのツールを使って得られる成果は個人の能力次第ですが、必ずしも100%使いこなさなくても得られるものがあるかもしれません。まず臆さず触ってみることが大切です。

3.目的を見失わない

繰り返しになりますが、デザイナーがマーケティングスキルを活用する最大の目的は、「デザインの力でお客さまの課題解決に役立つ」ことです。よく陥りがちな例として、調査することそのものが目的になってしまったり、特定の調査手法のみ活用して視野が狭いアウトプットを作ってしまうなどがあります。こういったことに陥らない為にも、デザイナーとして課題解決するのために最適なマーケティングスキルの活用法を意識することが大切です。

デザイナーに必要なのはデザインスキルだけではない

もともとデザイナーの私がマーケティングスキルの必要性を感じるようになったのは、仕事をする上でマーケターとのコミュニケーションで意見の食い違いが生じ、業務効率が悪いことに悩んでいたからでした。
その中で「デザイナーと非デザイナーでは話している言語が違うのかもしれない」と気づき、マーケティング用語を覚えれば仕事が楽になって定時で帰れるのではないかと考えたのがきっかけです(笑)

冒頭にもあったように、昨今の流れとしてデザイナーに求められる領域は日々広がっており、それと同様にデザイナーが別の分野の人とも手を取り合って仕事を進めることも多くなっているように感じます。
そのため、他者と協業する上での共通言語としてマーケティングスキルを身に付けておいた方が良いのは間違いありません。
私自身、自分のデザインの力を最大限活かすデザイナーになるため、これからもデザインに囚われない幅広い知見を身に付けていきたいと考えています。

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