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AEM × Phraseで実現する、グローバル展開を加速させる多言語サイト構築

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プロフィールアイコン(イラスト):マーケター 山本
山本セールス&マーケティンググループ/マーケター(ビジネス・アーキテクツ)

South Carolina州 Winthrop University 卒業(心理学)。 広告代理店にて自動車メーカーの商品広告・マーケティング業務に携わった後、インターネットベンチャー、CRM・DRMエージェンシーにて、化粧品、マンション販売・管理、銀行、IT事業会社など様々な企業のCRM戦略策定やサイト/アプリ/メール/DMなどお客さま接点全体のコミュニケーションの最適化など、マーケティングコミュニケーション×テクノロジー×クリエイエティブ三位一体の実践的マーケティングにこだわり、多岐に渡る業務に従事する。

近年、企業のグローバル展開は加速の一途を辿っています。多言語での情報発信は、世界中の顧客にリーチし、ビジネスを拡大するための重要な戦略です。しかし、多言語コンテンツの制作・管理は、多くの企業にとって大きな課題となっています。

そこで注目されているのが、Adobe社のAdobe Experience Manager(以下、AEM)とPhrase社の翻訳機能(以下、Phrase翻訳)の連携です。この連携は、多言語コンテンツの翻訳プロセスを効率化し、グローバル展開を強力にサポートします。

AEM × Phraseで実現する、グローバル展開を加速させる多言語サイト構築

AEMとPhrase翻訳連携のメリット

多言語サイト構築は、グローバル展開に不可欠です。しかし、翻訳作業は煩雑で時間もかかり、品質の維持も困難です。そこで注目されているのが、AEMとPhrase翻訳の連携です。この連携により、翻訳ワークフローが自動化され、効率的かつ高品質な多言語サイト構築・運用を実現することが可能となります。

メリット1:翻訳ワークフローの自動化による効率化

AEMで作成したコンテンツは、Phraseへ自動的に送信され、翻訳後にAEMへ自動的に取り込まれます。これにより、手動でのファイル転送や翻訳管理の手間が大幅に削減され、翻訳作業のスピードと効率が向上します。

メリット2:翻訳品質と一貫性の向上

Phraseの翻訳メモリや用語集を活用することで、翻訳品質の向上と一貫性を確保できます。これにより、各言語で高品質なコンテンツを提供し、顧客満足度を高めることができます。

メリット3:多言語サイトの迅速な展開と更新

翻訳ワークフローの自動化により、多言語サイトの展開と更新を迅速に行うことができます。これにより、市場の変化に素早く対応し、競争優位性を維持することができます。

メリット4:翻訳プロジェクトの可視化と管理

Phraseのダッシュボードでは、翻訳プロジェクトの進捗状況をリアルタイムで確認できます。これにより、プロジェクトの遅延を防ぎ、円滑な進行を管理することができます。

Phrase翻訳の正確性を支える技術

グローバル化が加速する現在において、多言語での情報発信は企業や組織にとって不可欠です。しかし、言語の壁を越えて正確な情報を伝えるためには、高品質な翻訳が求められます。ここで重要なのが翻訳の正確性です。誤訳は、ブランドイメージを損なうだけでなく、ビジネス上の損失につながる可能性もあります。
Phrase翻訳は、高い翻訳品質を維持するために、多岐にわたる先進的な技術と仕組みを採用しています。

  1. AIと機械翻訳の融合
    • Phrase TMSは、最新のAI技術とニューラル機械翻訳エンジンを統合し、文脈を考慮した自然で正確な翻訳を提供します。
    • これにより、専門用語や複雑な表現も適切に翻訳され、品質の高い翻訳結果を得ることができます。
  2. 翻訳メモリと用語集による一貫性
    • 過去の翻訳データを蓄積した翻訳メモリと、業界や企業独自の用語集を活用することで、翻訳の一貫性を保ちます。
    • これにより、同じ用語や表現が常に統一された形で翻訳され、ブランドイメージの維持や誤解の防止に貢献します。
  3. 品質管理(QA)機能の充実
    • Phrase TMSには、スペルチェック、文法チェック、用語の統一性チェックなど、多彩なQA機能が搭載されています。
    • 翻訳者はこれらの機能を用いることで、翻訳ミスを最小限に抑え、品質の高い翻訳を実現できます。
  4. コンテキスト情報の活用
    • 翻訳対象のテキストにコンテキスト情報を追加することで、翻訳者は文脈を正確に把握し、より適切な翻訳を行うことができます。
    • Phrase翻訳ではさまざまな方法でコンテキスト情報を付加することが可能です。

Phrase翻訳の正確性を支える技術

詳しくは、Phrase公式サイトもご覧ください。

AEMにおけるPhrase翻訳:グローバル展開を加速する簡単な翻訳ステップ

煩雑な翻訳作業は、多くの企業にとって大きな負担となります。
AEMのPhrase翻訳は、簡単な手順で多言語対応を実現し、翻訳プロセスを大幅に効率化します。この記事では、AEMにおけるPhrase翻訳の魅力と、具体的な手順についてご紹介します。

AEMにおけるPhrase翻訳の手順

  1. 翻訳対象のテキストを特定:
    • AEM内の翻訳対象となるテキスト(フレーズ)を特定します。
  2. 翻訳対象のフレーズを翻訳用に抽出:
    • AEMの翻訳機能を使用して、特定したフレーズを翻訳用に抽出します。
  3. 翻訳の実行:
    • AEMの翻訳エディタを使用して、抽出したフレーズを各言語に翻訳します。
    • 翻訳メモリや用語集を活用することで、翻訳の一貫性を保ちます。
  4. 翻訳の承認と公開:
    • 翻訳内容を確認し、承認後、Webサイトやアプリケーションに公開します。

AEMにおけるPhrase翻訳の最大の特徴は、その簡単な翻訳プロセスにあります。専門的な知識がなくても、直感的な操作で高品質な翻訳を実現できます。これにより、翻訳にかかる時間とコストを大幅に削減し、グローバル展開を加速できます。

AEMにおけるPhrase翻訳の手順

AEMとPhrase翻訳連携の活用事例

AEMとPhrase翻訳連携は、多言語対応を強力にサポートするソリューションです。グローバルECサイトからソフトウェアのローカライズまで、幅広い分野で活用されています。

グローバルビジネスでの活用事例:

  • グローバルECサイトの多言語対応
  • 多国籍企業のWebサイトやドキュメントの翻訳
  • 多言語対応のマーケティングキャンペーン
  • ソフトウェアのローカライズ

Business Architects(BA)でのグローバルサイト翻訳機能の連携実績

BAでは、多言語サイトを展開する大手企業様向けに、AEMとPhrase翻訳連携をはじめとする翻訳ツールの導入を含めたWebサイトのリニューアル・構築プロジェクトを多数推進しております。コンテンツの一貫性、翻訳作業の効率化と品質向上、グローバル規模での迅速な情報発信といった課題解決を支援いたします。

まとめ:多言語コンテンツの翻訳プロセスを効率化し、品質を向上させよう!

AEMとPhrase翻訳の連携は、多言語コンテンツの翻訳プロセスを効率化し、品質を向上させる強力なツールです。グローバル展開を加速したい企業にとって、この連携は欠かせないものとなるでしょう。
多言語対応でお困りの方は、ぜひAEMとPhrase翻訳の連携をご検討ください。

BAには、AEM(Adobe Experience Manager)を用いたサイト構築プロジェクトの経験豊富なメンバーが多数在籍しております。豊富な経験と知識に基づき、お客さまのサイト構築プロジェクトを効率的に推進いたします。
AEMでのサイト構築・運用をご検討中のお客さまは、ぜひBAまでお気軽にご相談ください。