「あなたの取引先 から”情報漏えいが発生した”と連絡が来たら、あなたは何を思いますか?」
2024年には、自治体のWebサイトから数千件の個人情報が流出。その原因は、旧来型CMSの脆弱なプラグインでした。
また、グローバル製造業A社では、CMSの管理画面への不正アクセスにより、製品発表前の情報が改ざんされ、株価が急落したという事件も報告されています。
Webサイトは、もはや「情報発信のための広報媒体」ではなく、企業の信頼や事業継続性を左右するインフラです。
そしてその中枢にあるCMSは、適切に運用されていなければ、重大なリスクを抱えることになります。
本記事では、企業のWebサイト運用において求められるセキュリティ対策の基本から、PowerCMS Xが提供する多層的な防御機能までをわかりやすく解説。
「セキュリティが心配」「今のCMSで大丈夫かわからない」と感じているWeb担当者・情シスの方は、ぜひご一読ください。

なぜCMSのセキュリティが今、改めて問われているのか
CMS(コンテンツ管理システム)は、誰でも簡単にWebサイトを更新・運用できる一方で、サイバー攻撃の格好の標的にもなりやすい存在です。
近年では、以下のようなインシデントが多発しています。
- 管理画面への不正ログインによる情報改ざん
- 脆弱なプラグイン経由でのマルウェア感染
- セッション乗っ取りによる内部情報の不正取得
IPAが毎年発表する「情報セキュリティ10大脅威」にも、CMSやWebアプリケーションに関する脅威が常に上位にランクインしています。2025年は以下の順位になっています。
- ランサム攻撃による被害(初選出年2016年/10年連続10回目)
- サプライチェーンや委託先を狙った攻撃(初選出年2019年/7年連続7回目)
- システムの脆弱性を突いた攻撃(初選出年2016年/5年連続8回目)
- 内部不正による情報漏えい等(初選出年2016年/10年連続10回目)
- 機密情報等を狙った標的型攻撃(初選出年2016年/10年連続10回目)
- リモートワーク等の環境や仕組みを狙った攻撃(初選出年2021年/5年連続5回目)
- 地政学的リスクに起因するサイバー攻撃(初選出年2025年/初選出)
- 分散型サービス妨害攻撃(DDoS攻撃)(初選出年2016年/5年ぶり6回目)
- ビジネスメール詐欺(初選出年2018年/8年連続8回目)
- 不注意による情報漏えい等(初選出年2016年/7年連続8回目)
参照: 情報セキュリティ10大脅威. 簡易説明資料 [組織編] 108ページ(PDF:2.2 MB). IPA 独立行政法人 情報処理推進機構. (参照 2025-07-22)
CMSに求められる基本のセキュリティ対策とは
上記のような情報セキュリティの脅威に関する対策は、セキュアなCMS運用において最低限必要な項目です。
- パスワードの強化と管理:複雑な文字列の使用と、定期的な変更の推奨
- アクセス制御:IP制限や管理画面アクセス制限の導入
- アップデート:CMS本体とプラグインの定期的な更新
- アクセスログの監視:異常なログイン試行や操作履歴の確認
- ファイルパーミッションの適正化:必要以上の権限を持たせない設定
- バックアップとインシデント対応:被害発生時の復旧プロセス整備
Web担当者として最低限押さえておくべきセキュリティ対策について、お役立ち資料をご用意しています。以下のページよりダウンロードしてご確認ください。
Web担当者向けの最低限押さえておくべきセキュリティ対策 | BAsixs(ベーシックス)
PowerCMS Xが実現する多層防御のアプローチ
PowerCMS Xでは、以下のような標準機能と環境設定により、堅牢なセキュリティ体制を構築できます:
- 認証・アクセス制御
- 二段階認証(メールワンタイムパス)
- IPアドレス制限/ロックアウト設定
- 一定回数失敗によるユーザーロックアウト
- パスワードポリシー(文字種・長さ・更新頻度)設定
- 環境変数での制御
- セッション有効期限の秒単位設定
- 上位ディレクトリへの出力禁止
- 不要なアーカイブ生成の制限
- PowerCMS Xクラウドによる安全設計
- 管理画面と公開環境の分離構成
- ファイル転送経路の多段階構成
- Trend Micro SaaSセキュリティによる保護
参照 :
- セキュリティに関する設定 (更新) | PowerCMS X. (参照 2025-07-22)
- PowerCMS X クラウド | PowerCMS X. (参照 2025-07-22)
- PowerCMS X Cloud Security とはなんですか? | よくあるご質問 | PowerCMS X. (参照 2025-07-22)
- ステージングサーバー連携機能 | PowerCMSの機能 | PowerCMS. (参照 2025-7-22)
セキュアなCMS運用のために、今日からできる見直しポイント
- CMSの管理画面にIP制限をかけているか?
- 二段階認証は導入されているか?
- 不要なユーザー・プラグインが残っていないか?
- セキュリティパッチの適用漏れはないか?
- アクセスログを定期的に確認しているか?
ひとつでも「NO」がある場合は、早急な見直しが必要です。
まとめ|PowerCMS Xで、安心してWeb運用を進めるために
Webサイトのセキュリティ対策は、「後から考えるもの」ではありません。
最初から設計に織り込むことが、被害を防ぎ、安心して情報発信を続ける唯一の方法です。
PowerCMS Xは、基本機能の段階で必要なセキュリティ要件を満たし、かつ企業ごとのポリシーに合わせた高度なカスタマイズも可能です。
セキュリティに不安を感じている方、CMSの乗り換えやリニューアルを検討中の方は、ぜひ一度ご相談ください。