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仕事だけでなく……あなたのペルソナ、見直してみませんか?

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藤本アカウント(ビジネス・アーキテクツ)

大手BPO、人材ビジネス会社でリクルートアドバイザー、キャリアアドバイザーを担当、その後営業支援チームの立ち上げに携わる。2020年BAへ入社、第一事業部アカウントのサポート業務に従事。

マーケティング用語として、よく利用される単語に「ペルソナ」があります。顧客分析のために、日々ペルソナを考えている人も多いと思いますが……。そもそもペルソナとは心理学における、"人間の外的側面"が由来です。

仕事でうまくいかないことがあったとき、もしかすると自分のペルソナに原因があったのかもしれません。そこで今回は「自己分析」にフォーカス。代表的なメソッドを、いくつか紹介したいと思います。

気づいていない自分の姿を客観視するなら「マインドマップ」

「仕事の主義」をテーマにしたマインドマップ

自己分析を行うツールの一つとして、よく利用されているのが「マインドマップ」です。

マインドマップとは、イギリスの教育者トニー・ブザンが考案した思考ツール。中心にテーマを配置し、それに連想されるイメージを、枝葉が広がるように書き連ねていきます。脳の思考法に沿った形での情報の整理、またその全体像を俯瞰で見ることができるとされています。

マインドマップで自己分析を行う際は、自分の性格や夢、過去の出来事などをテーマにするのが一般的です。そこから自身の課題やその解決策を発見できます。自分の名前を中心に置いて、仕事や趣味、目標などをその周辺に配置するパターンもあるようです。

例えば、「仕事の主義」をテーマにすれば、自分の内面だけでなく、結果として他人にどう見られているかを見直すことができるでしょう。そこで得た発見を元に、より仕事がスムーズに進むようなペルソナを身に着けたいですね。

自らの特長とその活かし方を発見するなら「SWOT分析」

SWOT分析

自己分析だけでなく、企業の経営戦略における材料としても利用されているのが「SWOT分析」です。特にアメリカでは企業分析の基礎的なテクニックとして使われており、自分の特長を掘り下げたい時に有効です。

SWOTとはStrength(強み)、Weakness(弱み)、Opportunity(機会)、Threat(脅威)の頭文字を取ったもの。自分の強み、弱み、機会、脅威を書きだすことで、それをどう活かし、克服していくかを検討します。"弱み=弱点"とネガティブにとらえるのではなく、それを個性としてどう活かすかを考えることも重要です。

4項目を書きだすことで自分の資産と外的要因という、いわば戦略を練るうえでの材料がそろいます。ここから「強み×機会」というように要素を掛け合わせることで、さらに「強みをこの機会にどう活かすか?」といった分析が可能です。例えば、自身の強みを理解した上で、活性化している市場をピックアップしていけば、どの分野に参入すべきかが見えてくるでしょう。

原体験が元になった自分の価値観を知るなら「モチベーショングラフ」

モチベーショングラフ

自分の人生の主要な出来事を、その時のモチベーションとともに抜き出し、それをグラフにまとめたのが「モチベーショングラフ」です。

モチベーショングラフでは、自分の成功体験や失敗体験を振り返ることができます。成功のきっかけは何か、失敗をどう乗り越えたのかを認識すれば、それを前例として活かせるでしょう。

さらに、自分が「何をしているときにモチベーションがあがるのか?」を客観視することは、自分の価値観を見直すことにもつながります。自分が普段どんな価値観をもって行動しているのかが分かれば、自ずと他人から見た自分も見えてくるはずです。

ペルソナに求められている役割とは?

ここまで紹介してきたツールによって、自分のペルソナ――社会的な役割や立場などのために、人前で演出している自分の姿が見えてきたと思います。では、そのペルソナには、現代社会においてどのような役割が求められているのでしょうか?

経済産業省「社会人基礎力」では、「職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力」として

  • 前に踏み出す力
  • 考え抜く力
  • チームで働く力

出典 : 社会人基礎力(METI/経済産業省). 経済産業省Webサイト. (参照 2020-09-10)

の3つが必要であるとしています。

このうち、「前に踏み出す力」を身につけるというのは、「指示待ちにならず、一人称で物事を捉え、自ら行動できるようになる」ということ。物事に進んで取り組む「主体性」、他人を巻き込む「働きかけ力」、目的を設定して行動する「実行力」が必要としています。

一方、「考え抜く力」とは、「論理的に答えを出すこと以上に、自ら課題提起し、解決のためのシナリオを描く、自律的な思考力」を示しています。現状を分析して目的を明らかにする「課題発見力」、課題を解決するためのプロセスを準備する「計画力」、新しい価値を生み出す「創造力」が必要です。

最後の「チームで働く力」は、その名の通りに協働を生み出す力です。「発信力」「傾聴力」「柔軟性」「状況把握力」「規律性」「ストレスコントロール力」など、さまざまな力が必要としています。

自己分析によって見えてきた自分の姿が、これらの“基礎力”と合致しているかということ。双方を掛け合わせて課題を見つけることが、ペルソナを見直す第一歩と言えるかもしれません。

まとめ

いかがでしょうか。自己分析からペルソナを見直すことで、仕事をよりスムーズに進められそうでしょうか。
今回紹介したフレームワークは比較的に有名なものが中心で、作成のためのフリーソフトやテンプレートなどがインターネット上で提供されています。ちょっとした時間が空いた時に、ぜひ試してみてはいかがでしょうか?

参考