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グローバルサイト構築におけるドメイン戦略のポイントは?

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今村
シニアエンジニア(ビジネス・アーキテクツ/エンジニアリングUNIT)

Web制作会社のエンジニアとしてシステム構築・CMS構築などを担当、システムエンジニアとして従事する。2005年よりビジネス・アーキテクツに参画。 現在はシニアエンジニアとしてエンジニアリングUNITに所属。Webシステム全般の提案・要件定義から構築・構築・品質管理など幅広く担当。プロモーションサイトからグローバル企業のホームページまで、顧客ごとに異なる機能・安全性を持ったシステム・CMSの設計・構築を行っている。

プロフィールアイコン(写真):シニアエンジニア 今村

グローバルサイトを構築、またはリニューアルする際に考えないといけないのが「ドメインをどうするのか」ということです。国内向けのWebサイトのドメインをそのまま活用するのか、それとも国ごとにドメインを用意するのかなど、迷うこともあるのではないでしょうか。
ここでは、グローバルサイトにおけるドメイン戦略について、詳しく解説していきます。

ドメインとは何か?基礎知識を解説

まず、ドメインとは何かについてご説明します。ドメインとは、インターネット上の「住所」にあたるものです。例えば、BAsixsのWebサイトのURLは「https://basixs.com」ですが、この中の「basixs.com」がドメインとなります。

ドメインのURL構成図(basixs Webサイト例):httpsはスキーム、basixs.comがドメイン名。.comはWebサイトの「目的」や「種類」を表す。

さらに、basixs.comは「basixs」と「.com」に分けられます。「basixs」がBAsixsのWebサイトを表しますが、「.com」とは何でしょうか。
この部分は、Webサイトの「目的」や「種類」を表しています。「.com」は企業やサービスなどで一般的に使用されるドメインです。それ以外では日本向けのWebサイトであることを表す「.jp」や、ネットワークサービス提供者で主に利用される「.net」、非営利団体で主に利用される「.org」などがあります。

「.co.jp」や「.ne.jp」など2語のドメインは国単位のドメイン

ドメインには「.co.jp」のように、2つの文字列で構成されるものもあります。後半の「.jp」は、先ほど述べたように日本向けのWebサイトであることを表しており、前半はWebサイトの種類を表しています。

例えば「.co.jp」であれば日本の企業で使われ、「.or.jp」は財団法人や社団法人、「.ne.jp」はネットワークサービス、「.go.jp」は政府機関、「.ac.jp」は教育機関となります。

グローバルサイトに最適なドメインは何?

企業がグローバルサイトを構築する際、最適なドメインとは何でしょうか。多くの日本企業が、国内向けサイトで「.co.jp」というドメインを使用していますが、「.co.jp」ドメインをそのままグローバルサイトでも使用することは、推奨できません。

グローバルサイトで「.jp」を使うべきではない理由

グローバルサイトで「.jp」を使うべきではない理由は、「.jp」が「日本向けのWebサイトである」ことを表すドメインだからです。
さらに、ドメインの情報は検索エンジンにも伝わっており、「.co.jp」や「.jp」ドメインを用いたWebサイトは、日本以外の国の検索結果に表示されにくくなる可能性があるというデメリットがあります。せっかくグローバルサイトを構築しても、海外で検索結果に表示されないのでは意味がありません。

国ごとにドメインを取得するのもひとつの方法

「.jp」を使わないとなると、グローバルサイトのドメインはどうすればいいのでしょうか。ひとつの方法は、国ごとにドメインを変えることです。米国向けであれば「.us」、英国向けであれば「.uk」といった具合です。
しかし、すべての国でドメインを取得して、管理するのは大変です。仮に、100ヵ国に展開する企業であれば、100個のドメインが必要になってしまいます。そのうちの、1つでも先に他者に取得されているとグローバルでドメインを統一できなくなり、ブランディング上の課題ともなります。

「.com」とサブドメインの組み合わせがおすすめ

グローバルサイトでおすすめのドメインは、どの国でも同様に検索結果に表示されて、なおかつ企業であることを表す「.com」です。その上で、国ごとにサブドメインを用意します。サブドメインとは「◯◯.com」の前につける文字列のこと。例えば、「△△.basixs.com」のサブドメインは、「△△」部分となります。ここに適切な文字列をあてはめて、国や地域ごとにWebページを分けて運用するのです。

仮に、「basixs.com」の英国向けのWebサイトであれば、「uk.basixs.com」のように設定するといいでしょう。サブドメインは他者に取得されることがありませんから、ドメインの統一ができないといったトラブルも起きません。ちなみに、サブドメインでWebサイトを分けずに、同じURLのままメニューから言語を切り替える仕様にすることは、Googleが推奨していないので避けたほうが賢明です。

なお、企業が使用するドメインには、時折ユニークなものも見かけます。本来はモンテネグロを表すドメインである「.me」や、ツバルを表す「.tv」といったドメインをいわば当て字のように使っている例もあります。
しかし、これらの活用事例は、企業のコーポレートサイトというよりも、サービスサイトや単発のキャンペーンサイトなどであることがほとんどです。企業情報を発信するためのグローバルサイトは何よりも信頼性が重要ですから、ドメインに“遊び”を入れることは、推奨できません。

ドメイン設計の考え方

前述のとおり、グローバルサイトではサブドメインでWebサイトを分ける方法がおすすめです。続いては、ドメイン設計の進め方について、より深掘りして見ていきましょう。

現状のWebサイトを整理・把握する

グローバルサイトのドメインを考える時に最初に行うべきことは、「現在どのような国に向けてどのようなサイトがあるのか」を整理・把握すること。いわば、Webサイトの棚卸です。さまざまな国で事業を展開している大企業の場合、Webサイトの整理が案外できていないことも多いものです。
現状を把握した上で、「どのようにドメインを運用していくのか」というドメイン戦略を立てていきましょう。

サブドメインかサブディレクトリかを決める

先ほどご紹介したサブドメインのほかに、サブディレクトリでWebサイトを分けるという方法もあります。
サブディレクトリとは「basixs.com/◯◯/」のように、ドメインの後ろに追加したディレクトリ(○○部分)のこと。サブディレクトリで分けた場合、メインのドメインとは別サイト扱いになるサブドメインとは違って、メインのドメインと同じサイトという扱いになります。

掲載する内容やCMSなどの基本システムが同じで、言語だけを変えて別地域向けに公開したい場合は、サブディレクトリを活用して「basixs.com/uk/」のようにする選択肢も考えられます。
しかし、サブディレクトリを作る場合、サブディレクトリ用のトップページがそれぞれ必要になりますし、サーバなどの技術的な設定も必要です。国や地域ごとにWebサイトの運用者やCMSなどのシステムが異なっている場合は、サブディレクトリでの運用は難しいでしょう。その場合は、サブドメインでの運用がおすすめです。

このあたりのドメイン設計についてはケースバイケースですから、どちらがいいと結論を出すことはできません。
どのようにすればいいのか困ったときは、お気軽にBAsixsにご相談ください。

ドメイン戦略はブランディングの観点から考える

重要なのは、企業としてのブランディングの観点から、「グローバルで一貫性を持たせる」ことです。
例えば、企業ののドメインが「basixs.com」であれば、関連するWebサイトは原則として「basixs.com」に統一することが大切です。ドメインがばらばらになっていると「同じ企業なのか?」と、ユーザーを混乱させてしまうからです。

これは、Webサイトのデザインを揃えるのと同様です。ヘッダーやフッターのデザインをそろえて、視覚的に統一感を出すことがブランディングでは重要ですが、各サイトでドメインをそろえるのも同じ効果があります。
グローバルサイトにおけるドメイン戦略では、ブランディングの観点が重要です。その際、デザインだけではなく、ドメインについてもあわせて設計していくことが大切です。

また、ドメインの運用についてのガイドラインを策定しましょう。企業は、コーポレートサイト以外にも、さまざまなWebサイトを運用します。Webサイトのドメインがばらばらだと、企業としての統一感や信頼性を損なうおそれがあります。特に、グローバルサイトの場合は各国に担当者がいますので、明確なガイドラインが必要になるのです。

ドメインと一緒にサーバ証明を取得する

コーポレートサイトの構築では、サーバ証明書も必要です。サーバ証明にはSNSでいう公式マーク(認証済みバッジ)のような機能を持つ証明書があり、本人であることを証明してくれます。サイト利用者は、ブラウザーのアドレスバーの鍵マークをクリックすると証明書の内容を確認することが可能です。企業のオフィシャルサイトであることの証明になりますので、信頼性を高めるためにもオフィシャルサイトとしてのサーバ証明書を取得することをおすすめします。

ドメインをすでに他者に取得されていた場合の対処法は?

グローバルサイトを構築する際にありがちなトラブルのひとつに「すでに他者にドメインが取得されていた」というものがあります。例えば、他国にまったく同じ社名の企業があった場合、同じドメインがすでに使われていることも考えられます。

どうしてもそのドメインが必要であれば、交渉して買い取るという手もありますが、最初から売買を目的にドメインを取得し、不当な金額を提示する業者もいるため、基本的には買い取ることはおすすめできません。
すでに取得されていた場合、あきらめて別のドメインを探したほうがいいでしょう。

また、そもそもドメインは安易に変更するものではありません。ドメインは、企業のブランディングにおいて重要な存在です。ドメインを変更するのは、社名やブランド名が変わるときなど、大きな変化のタイミングに限るべきで、基本的には同じドメインを長く使用することが大切です。

まとめ

ドメインは、企業のブランディングにおいて最も重要視すべき要素のひとつ。グローバルサイトのドメインをどのように設計するのかは、グローバルにおけるビジネス戦略をもとに、慎重に議論されるべきものです。
BAsixsは、豊富なグローバルサイト構築の実績があり、ドメイン戦略についても知見を有しています。グローバルサイトのドメインについての悩みをお持ちでしたら、お気軽にご相談ください。

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