BAsixs(ベーシックス)

「あたりまえ」をアップデートしつづける

デジタルトランスフォーメーション(DX)の事例まとめました

読了目安 : 5

  • 投稿日 :
  • 最終更新日 :

この記事を書いた人

プロフィールアイコン(写真):寺尾
寺尾(ビジネス・アーキテクツ)

20代半ば、フリーランスのweb屋として独立。web制作からビジネスの上流へ興味が移り、リアルの教育事業立ち上げ、AIを活用した観光サービス立ち上げ、不動産の事業企画などを経験。自ら立ち上げた事業のwebまで見ていた。0→1の事業企画からwebマーケティングまで一気通貫して組み立てられるのが強み。2015年には地域活性化のため単身長崎県に移住。第二の故郷となっている。東京に戻り2020年BAへ入社。提案営業の出来るディレクターとして大手デベロッパー向けの仕事に従事。DXとサステナビリティ分野のプロフェッショナルを目指す。姪っ子とボードゲームしているときとギター弾いて歌ってるときが至福。

はじめまして、BAsixs参画企業、ビジネス・アーキテクツでディレクターをしている寺尾です。

"デジタルトランスフォーメーション"、"DX"……この言葉がネット記事やビジネス紙面を賑わせだしてからもう何年たつことでしょう。

デジタルトランスフォーメーション(DX)とは一体何なのでしょうか?
ある人はこう答えるかもしれません。
「はんこやめてデジタル署名とかにすればいいんでしょ?」
またある人はこう言うかもしれません。
「AIとか導入するんでしょ?」

確かにデジタル署名やAIはデジタルトランスフォーメーション(DX)です。
しかし、それは"一部"に過ぎません。
DXの本質は「部分最適」ではなく「全体最適」なんです。

この記事では、わかっているようなわからないようなデジタルトランスフォーメーション(DX)の説明と、具体的な事例をご紹介します。

自社に適応させるにはどうしたらいいか、をイメージしながら読んでいただくことで、より具体的な正体がつかめるでしょう。

そもそもデジタルトランスフォーメーション(DX)って何?

何を定義とするかはとても難しいですが、この記事では経済産業省の定義を引用します。

企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革させるとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること

出典 : 「DX推進指標」とそのガイドライン. 経済産業省. (参照 2021-03-23)

デジタル技術の中でも、ARやVR、IoT、AIといった最新テクノロジーを導入したものをDXと限定する意見もあります。

ただ、デジタルは技術革新が早く、すぐに更新されるため、その定義には我々は懐疑的です。
ここで重要なのは"デジタル技術を活用して、あらゆるものを変革し、優位性を確立すること"だと考えます。

デジタルトランスフォーメーション(DX)の具体的な事例

定義なんていいから具体的な事例が知りたいですよね?わかります、私もです(笑)
お待たせしました。いくつか事例をご紹介いたします。

神戸市:納付書作成業務にRPAを導入

人口減少が進む日本では労働人口減少が遠くない将来の大きな課題の一つ。
神戸市においても、職員は市民サービス向上や付加価値の高い業務に割り当てたいものの、人が足りないためRPAを導入したそうです。

定型業務をデジタルテクノロジーに置き換えたことで、他の重要な業務に時間を割けるようになったようです。
RPAをただ導入した、という話ではなく、労働人口減少に備えて、業務の仕分けを行い適切な場所にデジタルを導入した組織変革の事例だと思います。

参考

ヤマハ:DXの一歩目は「経営陣との目的のすり合わせに時間を使うこと」

ヤマハでは、まず初めに"経営陣との目的のすり合わせを行った"とのこと。

DXは全社的な動きや判断が求められることから、経営陣が動かないと難しいと考えディスカッションの時間をたくさん取ったそうです。
その上でフェーズ1、フェーズ2に分けてやることを整理。

フェーズ1では、"データの統合とAI活用"とし、グループ全体のデータを統合できるデータベース基盤の構築を図りました。

デジタルの強みは圧倒的速度のデータ処理。
しかし、処理するためのデータをデジタルでインプットできなければ、ただの宝の持ち腐れです。

フェーズ2ではそのデータを活用する基盤構築を行ったようです。
ヤマハの事例からは、経営陣の理解を得るために最初に時間を使ったところがポイントですね。

参考

大阪文化服装学院:3Dモデリストコース新設

ファッション業界のDXに合わせて、人材を輩出する学校側もデジタルトランスフォーメーションに取り組んでいるようです。

現在、ファッション業界においても、デジタルトランスフォーメーション(DX)が進んでいるようです。そのうちの1つが「3Dモデリスト」。

"3Dモデリスト"とは2DCADで作図されたパターン(型紙)を、3Dモデルと連動して立体の形状に仕上げるクリエイターのことです。

この職種があることで、検討時間の短縮やサンプル経費の削減、需要予測まで出来るそうなんです!
そのような業界の動きに反応して、大阪文化服装学院はファッションテック専門スクールの東京ファッションテクノロジーラボ(TFL)と提携して、"3Dモデリストコース"を新設するようです。

DX人材が全ての業界において不足している現在、DX人材育成市場はこれからアツい分野なのかもしれません。

参考

まとめ

いかがでしょうか?

調べた感想としては、"デジタルトランスフォーメーション(DX)は各社ごとに全然違う"ことです(笑)

なんじゃそら、と怒られそうですが、各組織ごとに直面している課題は千差万別です。
それをどのようにデジタルで解決するか、そしてビジネスモデル、組織をどのように変革させていくかも組織ごとに最適解は異なります。

DX推進において、以下の3つは重要だと感じました。

  • 経営陣が先陣をきって取り組むこと
  • デジタルを活用するためのデータベース(裏側の仕組み)の整備まで考えが及んでいること
  • 数年スパンの中長期的計画を立てていること

ビジネス・アーキテクツでは、デジタルトランスフォーメーション(DX)関連の御相談もいただいております。お困りの際は、いつでもお気軽にご相談ください。