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PowerCMS Xとデータ移行

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アカウント/プランナー(ビジネス・アーキテクツ)

入社に伴い名古屋から移住してきました。
直接関係してくる経験職種は「webプロデューサー/DTPディレクター」(合計13年程度)ですが、他にも「バーテン/ジュエリーデザイナー/デザイン学校教務主任」なども経験してきました。 過去の担当クライアントは、大手自動車会社様や部品メーカー様をはじめ、大学や、金融機関、流通系など大手から中小様々な業種を担当し、問い合わせの初期対応からコンペ・受注まで担当。場合によってはディレクターとしても稼働していました。
経験を活かし、案件獲得を目指して奮闘して参ります。

現在使用されているWebサイトのCMSでさまざまな課題を抱えていることから、Webサイトリニューアルを機に、CMSの変更を検討されているとご相談を受けることがあります。
使用されているCMSに関する課題はさまざまですが、Webサイトリニューアルに伴うCMS変更を実施する際には「データ移行」が課題となることが良くあります。

そんな「データ移行」をスムーズに実現するため、PowerCMS Xではデータ移行機能が用意されています。htmlからのデータ移行はもちろん、従来のPowerCMSからのデータ移行や、利用ユーザーの多いWordPressやMovable Typeからの移行機能も提供されています。

本記事では、データ移行機能について紹介するとともに、対応CMSと実施方法についてもご紹介いたします。

PowerCMS Xとデータ移行

Webサイトリニューアル時のデータ移行について

Webサイトのリニューアルは企業のビジネスにおいて大きな転換期となる一方で、データ移行に関するさまざまな課題がつきまといます。とくに、以下の4つのポイントは、リニューアル時に考慮すべき重要な課題です。

  1. データの損失
    • 移行中にデータが失われたり、破損するリスク
  2. データの移行漏れ
    • 必要なデータの見落としなどで適切に移行されない
  3. 互換性の問題
    • 新旧CMS間のデータ形式や構造の違いによりデータが正しく読み込まれない
  4. Webサイト制作費用の増大
    • 既存のコンテンツを新しいCMSへ移行する際に、手作業で実施することによる工数の増加

上記以外にも、データ移行とは直接的な関係は無いものの、データ移行に関連してWebサイトのURL構造変更に伴うSEOへの影響や、サーバーに負荷がかかるような作業手順で実施することによる、システムダウンの懸念なども考えられます。

Webサイトのデータ移行を行う際は、SEOへの影響を考慮したリダイレクト設定を検討することはもちろん、事前計画を立てて、移行手順やスケジュールを明確にし、データバックアップやテスト環境での検証を実施するなどの対策が必要であります。これらの事柄を十分に実施できる協力会社との連携が必須であると考えられます。

PowerCMS Xによるデータ移行

PowerCMS Xではデータ移行機能が充実しており、Webスクレイピングによるデータ移行をはじめ、WordPressやMovable Typeからのデータ移行を実施するためのプラグインが用意されています。

WordPressやMovable Typeをご利用中のWebサイトからのデータ移行については、それぞれのプラグインを活用することで効率的にデータ移行を実施できます。また、それ以外のCMSを利用されているWebサイトの場合も、URL指定によるhtmlからのデータ移行や、サーバー負荷を考慮してダウンロードしたデータをzip化してインポートする機能も用意されています。

対応CMS:WordPress(WXR形式)/Movable Type(MT形式)

システムのプラグイン管理画面で、DataMigratorにチェックを入れて有効化します。次に、「データ移行」画面から対象となるモデル、フォーマットを選択した後、ファイルを選択し、アップロード/インポートを行うことで実行できます。
詳細は、以下の公式サイトのページをご覧ください。

移行元Webサイトの種別を問わないデータ移行

Webスクレイピングによるデータ移行機能(HTMLImporterプラグイン)を利用した、移行元のサイトのCMS種別を問わないデータ移行方法です。

URLを指定してhtmlからデータを移行する機能です。本文推定機能により、htmlからコンテンツ部分(ナビゲーションやヘッダ・フッタ部を除く)を自動抽出してデータが移行されます。また、metaタグデータやページに含まれている画像、ダウンロード対象のリンクファイルもあわせてインポートできる他、URL指定ではなく、ローカルにhtmlや画像ファイルをダウンロードし、zip化してアップロード/インポートする機能も用意されています。
データを取り込む際は「URL」か「zip」を選択し、URL指定もしくはzipファイルのアップロードすることで実施できます。また、処理開始前に削除したい要素や正規表現に変更したい箇所があれば、削除や置換処理を行うことも可能です。
詳細は、以下の公式サイトのページをご覧ください。

まとめ:PowerCMS Xでのデータ移行

いかがでしょうか?Webサイトの「データ移行」を行う際は、ひとことでデータ移行といっても、さまざまな課題があります。それらを考慮して、適切な手順で実施する必要があります。

長らくエンタープライズ向けのWebサイトを構築してきたPowerCMSは、PowerCMS Xによりさらに進化しています。さまざまなCMSがある中で、適切にデータを移行し、スムーズなWebサイト制作を実現するためデータ移行機能が設けられています。

特に多くのユーザーを抱えるWordPressは、セキュリティなどの観点も含め、運用上の課題を抱えている方も多いでしょう。そのような課題を抱え、WordPressからCMSの移行を検討されているお客さまに対し、スムーズに「データ移行」を行うためのツールも用意されています。
また、それ以外のCMSからの「データ移行」が行えるツールも用意されていますので、CMSの移行を検討されている場合は、PowerCMS Xを検討されてはいかがでしょうか?