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PowerCMS Xの多言語対応 AI翻訳と「やさしい日本語」で、グローバルサイト運用を効率化

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プロフィールアイコン(イラスト):デザイン&コミュニケーションサービス事業部 事業部長 小山
小山デザイン&コミュニケーションサービス事業部/事業部長(ビジネス・アーキテクツ)

toCサービス、toBサービス拠点マネジメントを通してサービスの複数拠点の運営管理を担当。またtoBサービスの企画立案などで企業向けサービスの企画・開発を行う。Business Architectsには2019年にジョイン。大規模サイトのアカウントマネジメントや金融系サイトのプロジェクトマネジメントなど多くのプロジェクトを手掛ける。

「海外展開のために多言語対応が必要だが、翻訳コストが高すぎる」
「外国語ページの更新に時間がかかり、情報発信が遅れてしまう」
「日本語が難しいと感じるユーザーにも、わかりやすく情報を伝えたい」
「簡単な修正は、海外の担当者でも理解できるようにしたい」

これらは、企業のWebサイト運用担当者が直面する課題です。

PowerCMS Xは、これらの課題を解決するために、AI自動翻訳機能と「やさしい日本語エディタ」を提供しています。
本記事では、PowerCMS Xの多言語対応機能の概要と、その活用方法について解説します。

PowerCMS Xの多言語対応 AI翻訳と「やさしい日本語」で、グローバルサイト運用を効率化

多言語対応が求められるシーンとは?

多言語対応は、以下のようなケースで必要とされます。

  • 外国語ページを含むコーポレートサイトや製品サイトの構築・リニューアル
  • インバウンド顧客向けの情報発信
  • 海外拠点・外国籍従業員とのイントラネット共有
  • 官公庁・自治体などによる外国人居住者への案内

これらの場面では、「誰でも、正しく、簡単に」情報にアクセスできる状態を目指す必要があります。
また、こうしたケースでは、ただ単に翻訳すればよいわけではありません。「質」と「コスト」、さらに継続的な「更新性」が問われます。

そして、多言語対応に取り組もうとする多くの企業が、最初に直面するのが「翻訳手段の選択」です。Webサイトの翻訳方法は、大きく分けて人の手による翻訳と機械翻訳との2種類があります。

人の手による翻訳の特徴

人の手による翻訳は、専門的な用語や文脈への対応力に優れており、自然で読みやすい文章に仕上がるという強みがあります。一方で、外注や社内調整が必要になり、納期やコストがかさむ傾向にあります。

機械翻訳の特徴

それに対して機械翻訳は、即時に多言語化が可能で、コストも低く抑えられるため、スピード重視の運用には非常に効果的です。ただし、文章のニュアンスや専門用語の精度に関しては注意が必要です。

実際には、ページの内容や用途に応じて、これらを使い分けるのが現実的なアプローチと言えるでしょう。

PowerCMS Xクラウドは、そのハイブリッドなニーズに応える仕組みとして、AI翻訳と人力翻訳の使い分けができる設計や、翻訳の適用・除外をコンテンツ単位で設定できる柔軟な運用機能を備えています。

PowerCMS Xクラウドの多言語対応機能

PowerCMS Xクラウドには、グローバルサイト運用に必要な多言語対応機能が標準搭載されています。ここでは、主な機能をご紹介します。

公開ページのAI自動翻訳機能

  • Microsoft Translatorとの連携により、主要な欧米・アジア圏言語への自動翻訳が可能
  • コンテンツごとに「翻訳を適用する/しない」を選択可能
  • 翻訳されたページは静的HTMLとして出力できるため、SEOにも配慮
  • サイト公開後も即時で翻訳追加が可能。ニュースやお知らせ系のスピード対応に最適

キャプチャ:翻訳の機能の追加されたページ(左下に言語選択が表示されている状態)

引用 : PowerCMS X.(参照 2025-06-24)

管理画面の多言語対応

  • PowerCMS Xでは、管理画面そのものが多言語対応しており、編集者は自身の得意な言語で作業可能
  • 英語や中国語に対応しており、海外拠点の運用担当者との共通基盤としても有効
  • 管理ミスや混乱を避けつつ、多国籍チームでも共通のCMSを使った運用が実現します

参照 :

「やさしい日本語エディタ」で情報をもっとやさしく、広く伝える

PowerCMS Xは、2020年にCMSとして国内初となる「やさしい日本語」対応機能を正式実装しました。

キャプチャ:やさしい日本語適用前後の画像(テキストに自動でルビが振られる状態になる)

引用 : 伝えるウェブ.(参照 2025-06-24)

そもそも「やさしい日本語」とは?

  • 外国人や高齢者、日本語に不慣れな人にとっても理解しやすいよう配慮された表現
  • 公共機関や医療現場、防災対応などで広く活用され始めている
  • 専門用語を避け、短く・簡潔な文で構成されるのが特徴

PowerCMS Xの「やさしい日本語エディタ」機能

  • 管理画面で元の文章を「やさしい日本語」に自動変換できる
  • 「ふりがな(ルビ)追加」や「分かち書き」のサポートもボタンひとつで可能
  • オリジナルと変換後のテキストを比較表示し、語彙の難易度をスコア化・可視化
  • 出力されたコンテンツはHTMLだけでなく画像やPDFでも保存可能

この機能により、訪問者の日本語理解レベルに関係なく、情報の伝わりやすさを向上できます。
詳しい機能情報については、以下の記事もご覧ください。

PowerCMS Xで、Webサイトをもっとアクセシブルに | BAsixs(ベーシックス)

参照 :

グローバルサイト構築も、“伝わる”運用も、PowerCMS Xで

Webサイトの多言語対応は、単なる翻訳作業ではありません。
ユーザーに情報を「正確に、早く、やさしく」届けるための、戦略的な仕組みづくりです。

多言語対応×PowerCMS Xで実現できること

PowerCMS Xを導入することで、以下のような効果が期待できます。

  • 外注翻訳コストの削減
  • 多言語編集者による同一CMSでの共同運用が可能に
  • Webアクセシビリティの観点でも、「やさしい日本語対応」による差別化
  • サイト公開後の迅速な情報多言語化によって、広報・販促スピードも向上

「多言語対応をもっと簡単に、もっと現場で使いやすくしたい」そうお考えのご担当者様は、ぜひ一度ご相談ください。