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楽天などのECモール出店者向け|ささげ代行会社を選ぶ時の3つのポイント

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久保田プランナー(BAXS)

BAXSの前身・株式会社wajaにて自社ECの運営やディレクションに従事。事業の一環としてECささげ専門アプリ「PANAMA」の立上げに携わる。現在は株式会社BAXSにて、ささげ支援事業化とともにPANAMAのプランナーへ。ECささげに関わる様々な企業の課題解決・生産性向上に取り組んでいます。

コロナ禍でEC業界は急成長を続けています。洋服や日用品をネット通販で購入する消費者は増える一方です。

EC運営企業は、売上促進のために自社ECサイトだけでなくECモールへの出店を増やしています。楽天市場やAmazon、アパレルならZOZOTOWNやSHOPLISTなど、ブランドイメージに合った複数のモールに出店しています。

ECモールに出店するメリットは、集客力です。自社ECサイトだけでは集客できない層や量の消費者に、商品を見つけてもらえる可能性が上がります。また商品ページのURLがECモールのドメインになるので、SEOにも効果があります。

複数のモールに出店する時の課題が、ECに掲載する商品情報を作成する「ささげ業務」です。

ECに掲載する商品の数だけ撮影や採寸の手間がかかり、さらに出店するECモールの数だけデータ作成に時間がかかります。ささげ専任部門が社内にない場合、他のEC運営業務の合間に、効率よくささげを行うのは至難の業です。

本記事では、ECの売上促進に繋がる「ささげ業務の外注」を紹介します。ささげ業務の概要から、代行会社の選定ポイント、おすすめ代行サービスを説明します。

楽天などのECモール出店者向け|ささげ業務の代行会社選定時のポイントを紹介します

ECにおける「ささげ」とは:ECに掲載する商品の撮影や情報作成を行う業務

ECに掲載する商品の撮影や情報作成を行う業務を「ささげ」と呼びます。

商品ページには、サイズや素材などの商品詳細情報、商品の魅力や使い方を伝える商品説明、商品画像などがあります。

ECでは、消費者が商品を直接見たり触ったり試着することができません。実店舗と同様にECでも、消費者が納得して購入するために、「ささげ」はもっとも重要な業務のひとつです。

ささげ業務の意味:商品の撮影・採寸・原稿作成のこと

「ささげ」とは、商品ページの情報作成業務を代表する3つの作業の頭文字を並べた造語です。

  • 「さ」:商品の撮影
  • 「さ」:商品の採寸
  • 「げ」:商品を説明する原稿作成

商品ページで商品の魅力や正しい情報を伝えることは、ECの売上に貢献し、購入後の返品やクレームを防ぐ効果があります。

ECにおけるささげ業務は差別化ポイント

商品を触ったり試着することができないECでは、「ささげ」の商品情報が消費者に商品の魅力を伝えます。

まず、商品の形・ディテール・素材感が十分にわかる商品写真が必須です。商品写真のクオリティはブランドの印象に直結するので、非常に重要です。

次に、サイズ寸法や肌触りなどの商品情報の充実も大切です。写真だけでは分からない情報をテキストで伝えることで、より具体的なイメージがわき、安心して購入できます。

消費者の目線でおすすめポイントをスタッフがコメントしたり、他の商品との組み合わせ提案も可能です。

また、商品写真も情報も正しいことが重要です。

たとえば商品ページで見た色やサイズと、商品到着後の実物に差がある場合、返品やクレームに繋がってしまいます。

商品単品の一時的な売上だけでなく、長期的に集客でき、リピーターを増やすためには、高品質な「ささげ」業務が顧客満足度の向上に繋がります。

自社でささげ業務をする場合の2つの課題

EC業界の拡大とともに、自社でささげを行う企業も増えています。

一方で、様々な課題に直面し、自社のささげ業務に限界を感じる企業も増えています。

各社が頭を悩ませる大きな2つの課題について説明します。

1.コスト:人件費、時間、専門機材

ささげ業務は工程が多く、ルールも煩雑です。

特に楽天市場やAmazonなど複数のECモールに出店する場合、各ECモールに合わせたデータを準備する必要があります。商品量と比例して、作業に必要な人手が増えるので、人件費がかさみます。

また、スピードと正確性の両方を求められる業務なので、管理コストやトレーニングコストもかかります。

カメラ、レンズ、ストロボなどの撮影機材や、スタジオスペース費用も必要です。カメラを始めとした専門機材はどうしても高額で、導入ハードルがあがる要因のひとつです。

費用だけでなく、十分な時間が確保できない、もしくは作業に時間がかかり過ぎてしまうという課題もあります。せっかく入荷した新商品も、すぐにささげを行い出品できなければ、販売機会をロスしてしまう恐れがあります。

2.品質:専門的なスキルやノウハウ

撮影や画像加工などの工程は、専門知識や技術が必要です。

専門技術がある人材を採用することも、ゼロから勉強して技術を身に着けることも容易ではありません。作業が属人化すると、退職や異動のリスクが増大します。

ささげには間違いの許されない作業が多くあります。

例えば画像ファイルのリサイズやリネームなどは、繰り返し作業が多く、ケアレスミスが起こりやすい内容です。小さなケアレスミスが原因で、出品が遅れる・できなくなると重大な問題になってしまいます。

他にも、間違った採寸や誤った商品情報が返品やクレームに繋がります。

以下のサイトでは、自社でのささげを正しく効率的に行うためのTipsを掲載しております。自社内でささげ業務を改善したい場合は、ぜひ参考にしてください。

ささげ業務を外注する3つのメリット

自社でささげ業務を行う上で直面する2つの課題は、ささげ業務を外注することで解消できます。

メリット1.設備費用や人材教育費用などのコストを削減できる

ささげ代行会社には、ささげ業務のための設備・技術・経験やノウハウが十分にあるため、高品質のささげを効率的に行うことができます。

そのため、自社で時間と人件費をかけてささげを行うよりも、コストを抑えられる可能性があります。

ささげ業務に必要な設備の維持・メンテナンスは、ささげ代行会社に依頼することで不要になります。ささげ業務の拡大や組織変更の度に、新メンバーへの教育、経験やノウハウの文書化など、関連業務増加を防げます。

メリット2.素早く商品ページを公開できる

ささげ代行会社は、豊富な人材や熟練した作業、独自のささげ専用システムの活用などにより、短納期での作業が可能です。

商品入荷と同時にささげを依頼すれば、数日後にはデータ納品されECサイトに掲載できます。

複数のECモールに出店する場合も、各ECモールに合わせたデータを依頼すると、販売機会を拡大しながらもスピーディーに商品ページを公開できます。

メリット3.商品情報の品質を統一・向上できる

ささげ業務のプロがスタジオで撮影した商品写真は、照明や撮影方法などに統一感が生まれます。また、専門技術を使った画像加工などに対応している代行会社もあります。

商品の魅力が伝わる、高品質な商品写真を手に入れられるので、コストを下げながらクオリティを上げることも可能です。

ささげ業務を外注する3つの注意点

ささげを外注する上で、注意すべき3つのポイントを説明します。

注意点1.リードタイムが伸びてしまう

入荷から出品までのリードタイムが伸びてしまうケースがあります。
たとえば、ささげ業務の前後に商品を発送・返送する時間が必要です。

EC公開予定日(納期)までの時間や発送タイミングを事前に確認することで、無駄な時間の発生を防止できます。

注意点2.作業漏れや、納品データの修正が発生する

納品後にデータ修正が発生し、手戻りが起こる場合もあります。

依頼時に納品データのレギュレーションを正しく伝え、合意をとることが重要です。すぐ出品できる状態で納品してもらえれば、回避できます。

納品レギュレーション例

  • 商品画像:トリミングサイズ、リネームルール、撮影カット割りなど
  • 採寸:商品カテゴリごとの採寸箇所、表記ルールなど
  • 原稿:用語、表現、文字数など

注意点3.最低依頼数や、最低契約期間がある

代行会社によって最低依頼数や、最低契約期間もある場合があります。
見積依頼時には必ず確認が必要です。

以上3つの注意点から、ささげ代行会社に相談する際に最低限確認すべきポイントをまとめました。

ささげ代行会社を検討する際に確認すべき3つのポイント

  • 納期までの日数
  • レギュレーションの対応範囲
  • 最低依頼数や最低契約期間

ささげ代行会社へ外注する上で、メリットや注意点を十分に理解し、自社でささげを行うべきか、外注するべきかを検討しましょう。

ささげ業務を外注する場合の選定ポイント

ささげを外注するメリットや注意点を踏まえた上で、実際に依頼する代行会社を選定する際のポイントは以下の3つです。

選定のポイント1.依頼できる作業内容

まずは、ささげのどの作業を手放し外注したいのかを明確にしましょう。

外注する作業例

  • 撮影から画像加工までを外注したい
  • 撮影は自社で行い、画像加工だけを外注したい
  • 採寸、生産国や素材などのタグ情報入力を外注したい
  • 撮影、画像加工、採寸、タグ情報入力、原稿ライティングの全工程を完全外注したい

その上で、依頼したい業務を要望通りに対応してくれるのかが、選定の第一条件になります。

たとえば「撮影」といっても、1型あたりの撮影カット数は対応範囲内か確認しましょう。「画像加工」といっても、白抜きだけでなく合成などの複雑な加工も対応してくれるかなど、詳細な対応範囲まで確認することが重要です。

選定のポイント2.納品方法や仕上がりイメージ

作業範囲に問題がなければ、次に納品方法や納品クオリティも要望通りかを確認しましょう。

納品方法とは、商品情報であれば、指定する独自フォーマットでの納品に対応してくれるか、モール毎のフォーマットで複数ファイルを納品してくれるかなどです。

クオリティも、事前に確認が必須です。特に商品画像のクオリティは売上をもっとも左右するので、画像サンプルを確認したり、発注前にトライアル撮影ができれば試してみるとよいでしょう。

選定のポイント3.料金

最後に、料金です。販売する商品の価格や販売数によっても、ささげにどれだけの費用をかけてよいかは異なるので、まずは予算を立てましょう。

また、ささげ代行の料金は作業内容によって変動するサービスが多いです。依頼したい作業内容をすべて含めたときにいくらになるのかを、十分に確認しましょう。

ささげ業務の代行サービスおすすめ3選

たくさんのささげ代行サービスの中でも、実績と定評のあるおすすめのささげ代行サービスを紹介します。

1.商品の保管や発送業務も含め、物流からささげまでを一括委託したいなら「gf.E」

国内44拠点、海外50拠点の物流グループ「ジーエフホールディングス」においてEC事業に特化したgf.Eは、物流を起点に、ささげを含むEC全般の業務を代行するサービスを提供しています。

物流拠点内に撮影スタジオを設置しているので、商品移動にかかる時間と費用のロスをなくした効率的な運用ができ、商品入荷からサイト公開までのリードタイムを短縮できます。アパレルを中心にささげの経験とノウハウに長けたスタッフが担当しているので、品質も確かです。

また、ECサイトの制作、Shopify構築、お客様サポートまで、ECに必要な業務がすべて対応可能です。ささげだけでなく物流から改善したいと考えている企業や、これからECを始める立上げフェーズの企業にもおすすめです。

参考

2.モデル撮影など商品画像にこだわりたいなら「fleston」

自社ささげでは実現が難しいモデル撮影にも対応してくれるのが、flestonです。希望する雰囲気にあわせて、モデルのキャスティングからヘアメイクも対応してくれます。

また、写真だけでなく動画制作メニューも提供しています。ささげの中でも特に撮影を重視したい企業や、モデル撮影や動画撮影など物撮り写真からもう一歩踏み込んだ画像を求める企業におすすめです。

flestonは、「クリエイティブとビジネスの融合」をコンセプトに、創業より撮影を中心にECサポート業務を展開する会社です。アパレルから雑貨、日用品や消耗品や工業製品など、あらゆるジャンルの撮影を行っており、7000店舗を超える実績があります。

どんな商材であっても安心して依頼できます。今よりもっと販売を促進するためにどのように商品写真を改善するのがベストなのか悩んでいる企業は、一度相談してみるといいかもしれません。

参考

3.リユース商品のささげ業務を外注したいなら「glams」

全自動画像加工ツール「ZenFotomatic」を運営するglamsが提供する、ささげ代行サービスです。世界150カ国以上のEC企業に利用されるZenFotomaticをはじめとした、glams開発のささげ専用ツールを使い、効率的にクオリティの高いささげ業務を行ってくれます。

また、ささげ業務の代行サービスは大手上場企業からも委託を受け、月間約4万点以上のささげ業務を行なっている実績のあるサービスです。お預かりする商品は管理システムにより単品管理され、倉庫や作業スペースのセキュリティにも注力しているため、ブランド品などの高額商品も安心して預けることができます。

特にリユース商品のささげ業務を得意としており、コンディションチェックやダメージ箇所の撮影等も対応してくれます。
今までリユース商品だから外注は難しいと考えていた企業も、一度相談してみてはいかがでしょうか。

参考

ささげ業務は、EC運営において売上を左右するもっとも重要な業務のひとつ

ECサイトにおいて、商品の魅力を十分に伝えられるか、商品の売上を促進できるかは、ささげの品質にかかっています。

また、入荷から1日でも早くECサイトに掲載したり、複数のECモールに出店し販売機会を拡大したりするためには、効率のよいささげ業務が必要です。

品質とスピードの両方が求められるささげ業務において、社内のスキルやリソース、ノウハウが不足しているなら、ささげのプロであるささげ代行会社に外注してみてはいかがでしょうか。

自社でささげをするよりコストを抑えつつ、よりクオリティの高い商品画像や情報を手に入れることができます。

さらに、ささげ業務を外注することで、空いた時間をより売上を上げるための仕事に使えます。

対応内容や料金だけでなく、過去の実績や納品サンプルなども参考にしながら、自社のニーズを叶えてくれる代行会社を選定しましょう。

BAXSが開発・運営しているECささげ専用アプリ「PANAMA」では、ダッシュボード上でささげの進捗状況をリアルタイムで確認できます。
ささげ外注業者にPANAMAを使ってもらうことで、進捗や納品前に品質チェックができ、外注業者からの納品がよりスムーズになります。

もちろん、自社でのささげ業務でもご活用いただけますので、ささげ業務でお困りの方はお気軽にご相談ください。