社会的証明とは、周囲の人が自分より知識や経験があるという仮定のもと、周囲の判断が正しいと思いこみ、その後の行動を決めてしまう心理傾向のこと。社会心理学で使われ、大勢の判断に影響を受ける、同調の一種。
もっと詳しく解説
社会的証明とは、自分の判断よりも周囲の判断が正しいと思いこみ、その後の行動を決めてしまう心理傾向のこと。社会心理学で使われる用語で、自分の判断に自信がない場合や、適切な判断ができない場合に見られます。大勢の判断に影響を受ける、同調の一種。
アリゾナ州立大学で心理学とマーケティングの教授であるRobert Beno Cialdini(ロバート・B・チャルディーニ)が1984年著書「Influence: The Psychology of Persuasion(影響力の武器)」の中で提唱した。営業やマーケティングで利用されます。
2つのメリット
- 消費者の購買行動などでは、既に利用している人の口コミや評判を参考にすると、選択時の不安が減る
- マーケティングでは自社PRよりも外部の人に推薦してもらう方が、売上向上やブランディングの形成に効果が出る。
ビジネスでの活用例
- サービスサイトの導入事例ページや利用者インタビューページ
- ECサイトの口コミ、商品レビュー
- 比較サイトの人気ランキング
- 書籍の帯に掲載された著名人の推薦文
- 具体的な数字をPRのキャッチコピーに利用
- 予約サイトの商品ページで「本日何人が予約しました」「現在何人がこの●●を見ています」「在庫残り3つ」と具体的な数字を表示する
- 商品広告に「累計販売数●●個突破」「月間売上第1位を獲得」「ロングセラー」「お客様満足度●●%」などの記載をする
- SNSなどのフォロワー数やシェア数
大勢の人、自分の属性や状況に似ている人から支持を得ている場合、安心感や信頼感を感じて、消費行動を促すことができます。