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Webサイトリニューアルの制作予算はいくら?予算獲得のコツについて

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小島 寛人
ディレクター(ビジネス・アーキテクツ/プロダクションUNIT)

ローカライゼーションベンダーのディレクターを経て、2006年にビジネス・アーキテクツに入社。以来、大企業のコーポレートサイト、マーケティングサイト、保険企業のオンライン見積りサイトなど多様なプロジェクトに参画。

プロフィールアイコン(写真):ディレクションUNIT 責任者 小島

Webサイトのリニューアルにどれくらいの予算が必要なのか。そして、その予算を取るために、上司をどのように説得すればいいのか。こうした点に悩んでいる担当者も多いのではないかと思います。
Webサイトのリニューアルに必要な予算はケースバイケースで、サイト規模だけで割り出せるものではありません。
ここでは、Webサイトをリニューアルするときの予算の考え方と、社内で予算を獲得するためのポイントについて解説します。

Webサイトをリニューアルするために必要な予算

Webサイトリニューアルの予算は、さまざまな要因で大幅に変動します。ですから、「これくらいの規模のサイトなら、いくらくらい」という目安を出すのは、非常に難しいといえるでしょう。
Webサイトのリニューアル費用はどのような要因で変動するのか、ひとつずつご説明します。

Webサイトのページ数

制作費が変動する大きな要因のひとつが、Webサイトのページ数です。この点については、比較的イメージしやすいでしょう。制作するページ数が多くなればその分、費用も増えることになります。

コンテンツの内容を、誰がどのように制作するのか

Webサイトのリニューアル時には、多くの場合コンテンツの内容も変わりますが、そのコンテンツをどのように用意するのかという点でも予算は変動します。

コンテンツとは、例えば「社長メッセージ」や「会社紹介」といった各ページのテキストや画像、写真、動画などです。
自社でコンテンツ内容の用意があり、あとはページに流し込むだけという状態であれば、それほど費用はかかりません。しかし、コンテンツの内容も制作会社が一から作る場合は、その分の制作費用がかかります。

また、テキストと動画では、当然関わるスタッフの数も工数も異なり、コンテンツのボリュームでも費用は変わります。
コンテンツについては本当にさまざまな変動要因がありますので、想定している内容をすり合わせてから制作会社が見積もりを出すことになります。

関係部署と承認プロセスの数

意外と見落としがちなのが、「Webサイトリニューアルに関わる部署の多さ」です。関係部署が増えるということは、承認のプロセスと修正の回数が増えることにつながるからです。

同じ会社であっても各部署は一枚岩ではなく、Webサイトに期待する内容が部署によって異なることも珍しくありません。例えば広報なら「自社をより良く見せたい」と考え、営業なら「販促のツールとして使いたい」と考えています。ご担当が関係部署の意見を集約したうえで、事業戦略に合わせて優先順位づけを行って、それを「サイトの目的」に位置づけるという形になります。

仮にリニューアルのページ数が同じ2つのWebサイトがあった場合でも、関係部署が多ければ調整に時間がかかるため制作期間が延び、人件費が膨らむことになります。
リニューアルのボリュームだけで費用を見積もることが難しいのは、主にこのような理由によるものです。

予算作成の流れ

Webサイトの予算が変動するのは、さまざまな要因があると前段でお伝えしましたが、基本的にはリニューアルの規模が大きくなると、予算も増えていきます。
ここでは、リニューアル規模を小、中、大の3つに分けて例を紹介しますので、イメージをつかむための参考にしてください。

小規模のリニューアル

1つの部署だけで完結するようなリニューアルは、比較的小規模なリニューアルといえるでしょう。
例えば、ある商品をPRするページを既存のWebサイト内に1ページだけ追加で作成するようなケースです。このようなリニューアルでは、前段で述べた関係部署も少ないですし、数百万円程度であれば担当部署内で決裁できることが多いので、承認プロセスもそれほど時間や手間がかかりません。
予算の作成についても制作会社が見積もりを出して、担当部門長が承認するという流れで完結します。

中規模のリニューアル

Webサイトのフルリニューアルを行うなど、制作ボリュームが大きく、関係部署との調整も必要になる場合は、中規模のリニューアルといえるでしょう。
中規模のリニューアルでは、何かしらWebサイトに課題があり、それを解決するためのリニューアルであることがほとんどです。例えば、「情報が全体的に古いので見直したい」「デザインを変えたい」など、比較的課題がはっきりしているケースです。制作期間としては、数ヵ月~1年程度を見込んだプロジェクトになります。

予算規模としては、1,000万~数千万円程度になることもあります。この規模になると、経営層の承認も必要となるため、承認のプロセスも増えます。

大規模のリニューアル

大規模リニューアルとは1つのWebサイトにとどまらず、その企業がもつさまざまなサイト群の全体の見直しや、基幹システムと連動したウェブサービスの開発などが挙げられます。例えばWebサイトをグローバルサイトとしてフルリニューアルし、各国に展開するようなケースが大規模リニューアルにあたります。この場合、制作期間は年単位となります。

この規模になると、1つの制作会社がすべてを担当するのではなく、コンセプトの制作や要件定義、開発、運用などに分けて、それぞれ別の制作会社に発注することもあります。
開発のロードマップを作り、「今年は要件定義を行う」「次の年は開発に着手する」など、年単位でスケジュールを切り分け、1年ごとの予算を設定する企業も少なくありません。

上司を説得し予算確保するために必要なもの

ECサイトなど、売上に直結するWebサイト以外は、予算の確保が難しいケースもあるでしょう。上司を説得して予算を確保するためには、リニューアルするべき理由をわかりやすく資料にまとめてプレゼンテーションする必要があります。

資料には、コンサルタントの意見などの「外部からの視点」や、市場動向などの「一般的な情報」を盛り込むと説得力が増します。また、競合の情報も重要です。競合サイトに対して自社サイトがどうなのかを比較することで、Webサイトをリニューアルする必要性が見えてくるからです。

ほかにも効果があるのは、「社内の課題解決」です。例えば、「ニュースリリースを出すたびに外注して10万円かかっている。WebサイトをリニューアルしてCMSを導入できれば、コストと時間の削減になる」といった具合に、社内の各部署が抱えている課題と、それをWebサイトのリニューアルでどう解決できるのかを説明しましょう。

見積もりの項目と内容について

最後に、Webサイトの見積もりを制作会社に依頼した際、見積書に記載されるであろう項目について具体的にご説明します。「この項目は何のことなのか?」と思ったときに、参考にしてください。

要件定義

要件定義は、Webサイトに必要な機能などの要件をまとめる費用です。一般的に、全体予算の2割程をこの要件定義にかけるべきだといわれています。それくらい要件定義は重要なのです。

情報設計

情報設計は、サイトマップやWebサイトのワイヤーフレームを作る作業です。家に例えるなら、設計図を描く作業にあたります。情報設計では、家の間取りや動線を考えるのと同様に、メニュー構成やコンテンツの構成が最適化されているかどうかを考えていきます。

デザイン

デザインは、UI/UXのデザインにかかる費用です。企業として「Webサイトで利用者とどのようなコミュニケーションをとりたいのか」という視点から全体のトーンを考え、それをデザインに落としていきます。

フロントエンド実装

フロントエンド実装は、HTMLやCSS、JavaScriptなどのコーディングを行い、ユーザーの目に見える画面やふれる部分を制作していく作業です。

バックエンド実装

バックエンド実装は、Webサイトを運用するための、システム開発などの作業です。例えば、ECサイトなら商品データベースや会員登録・購入システム、コンテンツを制作するためのCMSなどの開発にかかる費用となります。

検証

検証は、文字どおりWebサイトが正しく表示されるかどうかを検証する作業です。例えば、問い合わせフォームがあるならしっかりとメールが届くかどうか、動画コンテンツがあるなら見やすく再生されるかどうかなど、想定どおりの動作になっているかをチェックしていきます。
最近はスマートフォンやタブレットなど、さまざまなデバイスでの検証が必要となり、検証はここ10年で予算配分が増えている項目です。

まとめ

Webサイトのリニューアル予算については、サイト規模はもちろんですが、それ以外にもさまざまな変動要因があり、一概にいえるものではありません。特に、見落としがちなのは、関係部署と承認プロセスの数です。担当者は変動要因をしっかりと検討して予算を算出し、上司を説得する必要があります。

BAsixsでは、Webサイトのリニューアルに豊富な実績を持っており、お客さまの変動要因も加味した上でWebサイトリニューアルの予算診断サービスを行っています。予算策定や社内へのプレゼンテーションにお困りの際には、お気軽にご相談ください。

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