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不二工機様のビジョンや仕事への想いを伝える採用サイト成功事例(前編)

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BAsixs編集部

BAsixsは、社会課題の解決と新たな価値創出をBAグループ全体で目指すためのサービスブランドです。

BAsixs参画企業のビジネス・アーキテクツは、不二工機様の採用サイトをリニューアルいたしました。2022年6月に公開し、本社の中途エントリー数が4倍になりました。さらに社内のインナーブランディングや、難易度の高い地方採用(関連会社の採用)へも波及効果があったそうです。

本記事では、株式会社不二工機 人材開発グループの草薙様、福井様に採用サイトリニューアルプロジェクトについてインタビューしました。採用サイトリニューアルの経緯や成果に加えて、人材開発グループの取り組みやプロジェクトの裏話など、興味深い話が多かったため、前編・後編に分けてインタビュー内容を紹介します。

前編では、どのような経緯で採用サイトをリニューアルしたのか、制作会社をどのように選定したのか、プロジェクトで苦労した話をご紹介します。

不二工機様のビジョンや仕事への想いを伝える採用サイト成功事例(前編)

インタビューした人

プロフィールアイコン(イラスト):マーケター 信谷
信谷マーケター(ビジネス・アーキテクツ)

前職では複数社にてコーポレートIT部門の支援サービスに従事。2018年よりBAに関わるようになり、2021年に入社。前職時代の知見を活かし、MAツール導入・運用支援サービス開発プロジェクトに参加し、ゼロからの新サービス立上げを経験。現在はBAsixsサイトのコンテンツ企画から編集業務を担当。

インタビューを受けた人

  • プロフィールアイコン(写真):株式会社不二工機 草薙 義弘様
    草薙 義弘様人事部 人材開発グループ 次長(株式会社不二工機)

    人事分野の研究員・コンサルタントを20年間経験。その後、プラントメーカーで10年間、採用・研修部長、労務部長などを経験。不二工機には2020年に入社し、人事制度企画、採用、研修分野に従事。
    採用、キャリアパス、研修制度、評価・処遇、グローバル人材育成をトータルで連動する仕組みを構築している。その一貫で、モノ作り、世界ボーダレスで活躍したい人材の採用を重点課題としている。

  • プロフィールアイコン(写真):株式会社不二工機 福井 憲二様
    福井 憲二様人事部 人材開発グループ マネージャー(株式会社不二工機)

    2021年株式会社不二工機に中途入社。キャリアとしては、IT系企業、ディスプレイデザイン企業などにて採用・育成業務を経験。現在は新卒採用・中途採用・育成業務・タレントマネジメントシステム運用等を担当している。

お問い合わせの経緯

まず初めに、不二工機様について簡単に教えてください。

草薙様:はい。株式会社不二工機は1949年に創業し、2023年11月に74年を迎えます。海外の冷凍・空調およびカーエアコン用自動制御機器を製造・販売する企業です。

国内オフィス4カ所と宇都宮工場のほかに、関連会社19社、海外7・国内5工場を展開し、当社の製品を安定的に提供できるグローバルネットワークの構築を図っています。グローバルも含めると従業員数は約5,500人です。

採用サイトリニューアルに至った経緯を簡単に教えてください。

草薙様:2021年に新人事制度構築プロジェクトを立ち上げました。具体的な範囲は、賃金や評価みたいな制度周りだけでなく、教育体系とキャリアパスの構築に力を入れました。

特にグローバル展開に力を入れていることや、外からは分かりにくい仕事の内容、新人事制度の紹介など、採用応募者が本当に知りたい情報を伝えるために、採用サイトをリニューアルしようと考えました。

新人事制度構築プロジェクトについて、もう少し詳しく教えてください。

草薙様:当社はこれまでも技術教育をやっていましたが、受け入れた部署に任せっきりで体系立てた教育はできていませんでした。そこで、これまでの教育プログラムを初級・中級・上級というレベルに分けて、点ではなく面で展開できるように再構築したのです。今では教育制度が整備されて、新卒・中途問わず業務理解度が大きく改善しました。

若手のキャリアパスなどの明文化や、入社して5年後に海外にいけるトレーニー制度の導入など、色々な制度を整備しました。

今は新人事制度を順次社内に展開しているところです。

対談風景

新しい人事制度を導入する前は、どのように採用活動をしていたのですか?

草薙様:2022年に新人事制度を導入する前は、採用募集はしていたものの、穴が開いたポジションを補うために「このポジションでこういう仕事ができる人を募集します」という募集が殆どでした。

ただ、お客さんのニーズが変わってきて、会社の仕組みを整えないといけないという変革期を迎えています。そのため募集した仕事だけできる人ではなく、今の仕事+αをやっていただける方に来て欲しいと考えています。

仕組みを整えるだけでなく、入社する人が新しい仕組みに乗っかってくれる人でなければいけないので、会社の全体像を示し、色んな仕事があることを先に伝えています。

これらは人事だけでは実現できないので、各部署の代表者とプロジェクトを作って取り組みました。面接のやり方も変わりましたね。以前は基本的に人事だけで採用面接をやっていましたが、人事だけだと細かい業務内容や魅力は伝えられないので、今は部署の長も必ず面接に出席しています。

採用サイトを運用している不二工機様の人材開発グループの体制について教えてください。

福井様:人材開発グループは、下の図のように人材開発グループマネージャー1名と、総合職の担当者3名で構成されています。

プロジェクト体制図

制作会社の選定は、委員会を編成して総合的に判断した

制作会社は3社を比較していたと伺いましたが、特に重視していた選定基準は何ですか?

草薙様:技術力主導の専業メーカーの特徴の理解、ひいてはモノ作りの醍醐味に共感して頂けるかを一番重視していました。

あとは過去の成果物イメージや、画面の切り替わり、アクセシビリティなどを見て総合点で決めました。

ありがとうございます。ちなみに、人材開発グループだけで制作会社を選定したのでしょうか?

草薙様:今回の選定については、人事部全体で選定したので、私たち人材開発グループの一存では決めていないですね。候補となる業者選定と仕様書作成などは、人材開発グループのメンバーで事務局を編成して進めました。そして、人事部の主要メンバーで総合評価を行い決定しました。

実は私はコンペ自体には参加していないです。事務局長が参加すると不公平だからね。

最終的に、BtoBに限らずメーカー企業との取引実績がある点が、安心感に繋がったのかなと思います。

福井様:そうですね、グローバル展開しているメーカーとの取引実績が複数ある点は、ポイントが高かったと思います。ちなみに私は、BAさんのフォロー体制が手厚いという点が印象に残っていますね。

対談風景

採用サイトリニューアルプロジェクトで印象に残っていること、苦労したこと

弊社に依頼することで、特に良かったことや、印象に残っていることはありますか?

草薙様:社員にインタビューをお願いするにあたって、コンセプトの共有に苦労したんですね。まず、どういう掲載になるのかイメージができないから、みんな最初は嫌がったんですね。はっきり言うとBAさんには、当社の主要顧客企業との取引実績もあって、実際に制作されたサイトを見せて、イメージを伝えられた点が1番大きかったですね。

また、この採用サイトを作るまでは、グローバル各拠点の概要は公開していますが、グループ全体の規模感を基本的に公開しない方針だったんです。いい人を採用したいという気持ちはあったのですが、当社は部品メーカーなので技術や特許とか、品質を重視していたからです。

だからコーポレートサイトにも、本社の従業員数や売上高しか記載していません。でもグローバルも含めると、従業員数は約5,500人もいるんです。

ただ、実際の仕事は人がやっていることなんですよ。だから採用に対してそこまで関心がなかったけど、電気自動車など100年に一度の変革に直面し、一人一人の社員に創造性が求められると、人による差があると気付いたんですね。海外の競合企業は採用にものすごく投資していて、当然いい技術者が集まるので、差が徐々に目に見えるようになりました。

そこでグローバルの規模感や、安定して海外シェアがあることを公開したいと経営層に相談しました。最初は「国内でそんな情報を出したところで、いい技術者からの採用応募につながるのか?」と因果関係に納得してもらえなかったのですが、説得して了承してもらえました。

安定した海外シェアがあるから、初めて開発にも投資できるので、結果的に採用したいと思っていた技術者からの応募も増えました。

まさか600人の会社で、グローバルで安定したシェアを持っているなんて思わないですよね。まして世界各地に工場があると知らない人もいましたが、我々はものづくりをしているんだと知ってもらえるようになったんです。

今は電気自動車に取り組んでいることも知られており、今まで全く関係がなかった異業種の会社から「不二工機がライバルだ」と言われているんですよ。

逆に、我々はその競合企業と同じレベルの技術者を採用しないとダメですね。機械加工をやっているうちは、機械加工の技術者だけでいいんですよ。でも電気自動車用エアコンに使用する制御機器などは、ハードとソフトウェアの組み合わせだから、採用したい技術者はその競合企業と同じです。

レベル感も最先端開発になると、言われたことだけやればいいわけではなくなります。電気自動車は部品の点数も少なくなり、さらに、ソフトウェアや通信回路など、今までにない機能に置き換わってきます。しかも家電みたいに、エンジンが無くなった瞬間に部品の制御アプローチ方法が変わります。我々は自動車と家電の両方をやっているから、技術の応用が効くので、対応できるんですよ。

なるほど、そんな裏話があったのですね。サイトリニューアルプロジェクトの中で、苦労した事はありますか?

草薙様:社内のメンバーがインタビューに慣れていないことですね。メディアに出たことが無いので怖いと感じたり、個人にフォーカスした内容の公開に対して抵抗感があるんですね。まずそこを説得したら、次はインタビュー対象者が出たくないと言ったんですよ(笑)。

だけど製品について一番わかっている人に話してもらうことが大切なんだと、一人ひとりを説得して、了解してもらって、個人にクローズアップしたインタビューを公開できたんです。

採用サイトのインタビュー記事の画面キャプチャ

我々人材開発グループメンバーは、一般的な技術者の仕事の中身はある程度知っていても、開発秘話とか詳しい話は分からない。でも各部署のマネージャーがインタビューで具体的な話をしてくれたおかげで、実際にその部署の採用に繋がっているからね、やってよかったと思います。

これから中途採用をやりたい部署については、私もインタビューに出たいという声を既に聞いているので、インタビュー記事をもっと増やしていきたいと思っています。

編集後記

前編ではお問い合わせの背景から、制作会社の選定、インタビュー記事制作で苦労した話を伺いました。採用サイト構築に関するご相談の場合、人事部門だけで業者選定する企業が多い中で、関連部署を巻き込み制作会社を選定した姿勢から、不二工機様の面目さや誠実さが感じられて印象に残りました。

またインタビュー記事に関する苦労話については、当メディア・BAsixsの運営チームでも経験しましたし、この記事を読まれた人事担当のみなさんの中にも共感する方も多いのではないでしょうか。

後編では採用サイトリニューアルプロジェクトの成果の詳細と、今後取り組みたいことについて紹介します。

不二工機様のビジョンや仕事への想いを伝える採用サイト成功事例(後編) | BAsixs(ベーシックス)

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