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Webガバナンスとは?メリットと社内に浸透させるポイントを解説

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読了時間 : 5分

Webサイトは、企業がユーザーとブランドコミュニケーションを行う際の重要なチャネルです。グループ会社を持っていたり、グローバル展開していたりする企業の場合、複数のWebサイトが存在することも多く、それぞれのWebサイトが統合されていないと、ブランディングやコーポレートアイデンティティにずれが生じる懸念があります。
そこで必要となるのが、Webサイトを統括して、ブランドメッセージに一貫性を持たせるための体制です。この体制のことを「Webガバナンス」といいます。ここでは、Webガバナンスを構築するメリットや社内浸透させるためのポイントを解説します。

なぜWebガバナンスが必要なのか

Webガバナンスは、どのような場合に必要なのでしょうか?まず挙げられるのは、グローバルに展開している企業です。国や地域によって複数のWebサイトがあるのであれば、Webガバナンスは必要です。また、国内企業であっても、グループ会社による複数のWebサイトがある場合は、Webガバナンスが必要と判断することもあります。

Webガイドラインとの違い

複数のWebサイトに統一性を持たせるという意味では、似た概念に「Webガイドライン」がありますが、WebガイドラインはWebガバナンスを実現するためのツールのような位置づけです。
Webガバナンスは主に、経営層が必要性を判断し、現場へ向けて展開されるもので、それに従って現場で具体的に策定されるのがWebガイドラインというわけです。

Webガバナンスのメリット・デメリット

Webガバナンスを構築すると、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。Webガバナンスを構築するメリットと、反対にWebガバナンスがないと、どのようなデメリットがあるのかを解説します。

Webガバナンスを構築するメリット

Webガバナンスを構築することで、企業のイメージやブランドに一貫性と統一感を持たせられます。ブランド・アイデンティティを規定したルールをグローバルで統一することで、お客様と一貫したコミュニケーションを図れるようになります。

また、グローバルで連結経営を重視するという観点では、グループ全体のWeb投資効率を改善することも可能です。たとえば、各国のWebサイトやグループ会社のWebサイトでばらばらにコンテンツを作ると、その分だけコストがかかりますが、本社サイトで作った素材やコンテンツをそのほかのWebサイトでも使えるように共有できる仕組みがあれば、制作コストの効率化が図れます。

さらに、複数のWebサイトを俯瞰して見ることで、各サイトの役割や目的を整理し、全体の最適化を図れるのもWebガバナンスを構築するメリットといえるでしょう。

Webガバナンスがないことのデメリット

Webガバナンスがないと、各国が独自の判断でWebサイトを運用することになります。仮に、日本のWebサイトと海外のWebサイトで、企業を代表するCEOのメッセージの内容がまったく異なっていたらどうでしょうか。ユーザーに違和感を抱かせてしまうかもしれません。
国やグループ会社ごとにWebサイトの企業パーソナリティーが異なるような状況が続くと、長い目で見たときにブランドを毀損する可能性もあります。

さらに、Webガバナンスがない場合、海外現地法人やグループ会社の担当者とのコミュニケーションがとりづらくなります。もし、現地法人との調整なしに、本社の判断のみでコンテンツプランを推進してしまうと、現地の事情が理解できずにローカルニーズに合わないWebサイトが生まれてしまうリスクも考えられます。

Webガバナンスを社内浸透させるためのポイント

Webガバナンスを構築しても、社内に浸透しなければ意味がありません。こうした方針は、作るだけではなく社内にしっかりと浸透してこそ意味があるのです。社内の理解を得るためには、どのように推進していけば良いのでしょうか。

1. 資料を用意して社内にしっかりとメリットを伝える

Webガバナンスの必要性について社内の理解がない状態からスタートした場合は、「なぜWebガバナンスが必要なのか」という目的を共有するための資料が必要となります。そもそもの目的を共有できなければ、現地法人やグループ会社にとっては、「親会社からの押しつけ」に感じるおそれがあります。先ほど解説したようなWebガバナンスのメリットを丁寧に説明し、「ガバナンスがあることは、自分たちのためにもなる」ということをしっかり伝えましょう。

なお、現地法人やグループ会社にWebガバナンスを浸透させる場合は、「相手先のキーマンが誰なのか」を把握しておくのが重要です。それは、必ずしも上位の役職の人とは限りません。「キーマンとどのようなコミュニケーションをとれば、ガバナンスの浸透がうまくいくのか」は、配慮しましょう。

2. Webガバナンスを浸透させるための運用体制を作る

社内の理解が得られたら、いよいよWebガバナンスの運用体制を作っていきます。特に、サイト運用の基本となる人的リソース構成の検討が重要です。
というのも、特に大企業の場合はWebサイトごとに担当者が存在し、管理者がかなりの人数になるからです。WebガバナンスはすべてのWebサイトに関わることですが、管理者全員を集めて話をしても、なかなかまとまりません。また、全員のスケジュールを調整するのも困難でしょう。

そこで、Webサイトをいくつかに分類し、その中から代表者を選出して小さなワーキンググループを作ることをおすすめします。
BAsixsがWebガバナンスの構築をお手伝いする場合、お客さま側では3名程度のチームを組むケースが多くあります。そのうち、1名は全体の戦略を決める本社の責任者。そして、残りの2名はその戦略を実行する担当者です。
その3名が中心となり、必要に応じてWebサイトの代表者や社内の別事業部のメンバー、社外のメンバーなども参加する場を作っていただけると、スムーズにプロジェクトが進みます。重要なのは、小回りの利くチームでスピード感を持って進めつつ、いかに全社を巻き込んでいくかということです。

体制図:主要メンバー 全体の戦略策定=本社責任者、戦略の実行=担当者 必要に応じてWebサイト代表者、別事業部メンバー、社外メンバーが参加

なお、Webガイドラインは、ルールブックのようなドキュメントとして作成するだけではなく、ゲーム形式やFAQ形式を用いたほうがスムーズに浸透したという例もあります。Webガイドラインの浸透にはさまざまな方法があり、企業の規模や文化、風土によって何が適しているのかは異なります。上記のポイントを押さえた上で、浸透策を検討していきましょう。

3. 現場向けのルールを策定する

冒頭で解説したように、Webガバナンスを推進するための要素のひとつとして、Webガイドラインがあります。WebガイドラインはWebサイトの運用ルールのことで、現場における具体的な指針となります。

例えば、Webサイトのデザインやトーン、コンテンツの作成基準などを統合することで、ブランドイメージの一貫性を保ちます。特に、グローバルサイトやグループ会社のサイトなど、複数サイトに共通の運用ルールを定めておくことは、ブランドコミュニケーションにおいて重要な要素となります。

4. 運用システムを見直す

Webサイトを運用するためのシステムについても見直しを図ります。例えば、各国サイトのCMSをグローバルで統合するのか、別のものを使うのかといった判断が必要です。また、そもそも各国でどのようなシステムを使っているのか、それが使いやすいのかなどについても検証する必要があるでしょう。

そのほか、MA(マーケティングオートメーション)ツールやアクセス解析ツールなど、Webガバナンスの構築に合わせて、運用システム全体の見直しを進めていきます。使用しているアクセス解析ツールが各国でばらばらだと、国ごとの数字を比較することも難しくなるからです。

まとめ

グローバル企業やグループ会社を持つ企業にとって、Webガバナンスの構築は、将来を見据えた重要な施策です。Webガバナンスの構築は通常、Webサイトの構築やリニューアルのときに併せて行うことになります。
BAsixsは、豊富なWebガバナンス構築実績を持ち、多くの企業をサポートしてきました。Webガバナンスの構築を進めたいと考えている方は、ぜひBAsixsにお気軽にご相談ください。

小島 寛人
ディレクションUNIT 責任者

ローカライゼーションベンダーのディレクターを経て、2006年にビジネス・アーキテクツに入社。以来、大企業のコーポレートサイト、マーケティングサイト、保険企業のオンライン見積りサイトなど多様なプロジェクトに参画。 現在はビジネス・アーキテクツ営業/ディレクションUNITの責任者を務める。

プロフィールアイコン(写真):ディレクションUNIT 責任者 小島
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