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【2021年最新】PMPの受験資格は?取得の流れと活用法を解説!

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プロジェクトマネジメントのスキルは、プロジェクトを効率的に進めるためには欠かせない能力です。そんなプロジェクトマネジメントのスキルがあることを証明できるPMPは、どの業界の企業からも注目を集めています。

そこで今回は、2021年の最新情報を基に、PMPの受験資格や取得までの流れ、出題される問題について徹底解説します。取得したPMPの資格をどのように活用できるかまで合わせて紹介するので、ぜひ参考にしてください。

PMPとは?

PMP(Project Management Professional)とは、米国プロジェクトマネジメント協会(PMI)が認定する国際資格です。この資格を取得することで、プロジェクトマネジメントに関する専門知識や、プロジェクトマネージャーとしてのスキルや取り組みを証明できます。

プロジェクトマネジメントとは?

そもそもプロジェクトマネジメントとは、期限の定められたプロジェクトの進行を管理する手法のことです。独自の目的が設定されたプロジェクトにおいて、立ち上げから完了までの計画や課題管理・成果物管理など、プロジェクトの管理全般を行います。プロジェクトマネジメントのスキルを持ったプロジェクトマネージャーがいることで、プロジェクトを効率的に、一丸となって進めることができます。

またプロジェクトマネジメントは、あらゆる業種の事業でも活用できるのが特徴です。プロとしてマネジメントスキルが身に付けば、どんなジャンルのプロジェクトでも広く応用できます。

PMPの受験資格

PMPの受験資格は、非常に厳しいと言われています。PMPの試験に申し込む前提として、以下の条件2つを達成している必要があります。

  1. プロジェクトマネジメントの指揮・監督をする立場での経験
  2. 35時間の公式研修への参加

それでは、各条件を1つずつ解説していきます。

プロジェクトマネジメントの指揮・監督をする立場での経験

PMPを受験するためには、プロジェクトマネジメント経験、つまりプロジェクトをリードし指揮してきた経験を証明する必要があります。さらにプロジェクトマネジメントを経験した最低の年数(期間)も指定されており、最終学歴によって異なります。

  • 最終学歴が高校卒業の場合:60ヶ月間(5年)
  • 最終学歴が大学卒業の場合:36ヶ月間(3年)
  • 最終学歴が大学院修了の場合:24ヶ月間(2年)

(※各経験は、PMPの受験申し込み時から8年以内であること)

プロジェクト自体の内容に指定はありませんが、いつからいつまでに取り組んだかという「期間」と、プロジェクトの「成果」が明確であることが求められています。申請時には期日や各プロジェクトにかけた日数、上司の名前などを記入しなければならないので、他の人の協力も必要です。

35時間の公式研修への参加

PMPを受験するためには、35時間の公式プロジェクトマネジメント研修を受講する必要があります。公式の研修として認定されるものは、自習やPMI支部のミーティングを含まない、以下のようなものです。

  • R.E.P.(PMI認定教育プロバイダー)による研修
  • PMI支部が主催する研修プログラム
  • R.E.P.以外の企業が行う研修プログラム
  • 大学が行う教育プログラム
  • e-learning

これらのプログラム・研修を35時間以上受け、受験申し込み時までに修了していなければなりません。さらに申請時には、これらの研修を受けたことを証明するための受講修了証も必要です。

PMPの取得方法

では次に、PMPの資格の取得までの流れを紹介します。

PMP取得までの5つのステップ

PMP取得までのステップは以下のとおりです。

PMP取得までの5つのステップ

  1. PMIのサイトでアカウントを作成
  2. 2つの受験資格を達成した上で、申請書(職務経歴や各受験資格を記入)を作成し、PMIに提出
  3. PMIによって5日ほどで申請書の内容が確認され、問題がなければ受験料を支払う
  4. (受験者の中からランダムに選ばれた人だけが卒業証書や研修受験証明書を提出)
  5. 試験日を予約して、受験する

もし試験に不合格だった場合は、最初の申し込みから1年以内であれば再受験が可能です。しかし、1年以内に受験できるのは3回までとなっていて、3回で合格できなかった場合はそれ以降の1年間はPMPに申し込みをすることができません。

また、合格した場合は3年以内に更新が必要です。指定されている研修を受ければ、追加で3年間の資格が有効となります。

PMPの試験内容

PMPの試験はCBT(Computer Based Test)なので、コンピューターを使って行います。
試験時間は230分で、全部で180問が出題されます。形式は多肢選択問題、複数回答問題、マッチング問題、ホットスポット問題、穴埋め問題です(※2020年の試験まではすべて4択の200問でした)。

試験内容は3つのドメインに焦点が当てられ、各項目の出題の割合は以下のとおりです。

  • 人:チームを効果的にリードするためのスキルと活動について(42%)
  • プロセス:プロジェクトマネジメントに関する技術的な側面について(50%)
  • ビジネス環境:プロジェクトと組織戦略の繋がりについて(8%)

そして上記のドメインの開発アプローチとして、予測型プロジェクトマネジメントについて(約50%)、アジャイル型・ハイブリッド型アプローチについて(約50%)が組み込まれて出題されます。このように、PMPはプロジェクトをリードする上での幅広い知識やスキルが求められます。

PMP取得にかかる費用

PMPを受験するためには、先述したように5時間の公式プロジェクトマネジメント研修を受講する必要があります。PMPの受験料は、PMI会員であるか・非会員かで値段が異なります。PMI会員であれば405ドル(再受験は275ドル)、PMI非会員であれば555ドル(再受験は375ドル)です。

また、PMPは3年ごとに更新が必要で、その際にも費用がかかります。PMI会員であれば60ドル、非会員であれば120ドルです。

PMI会員になるには、入会費が10ドル、年会費が129ドルかかります。このようにPMPの会員になると毎年お金がかかってしまいますが、会員になることで安く教材が買えたり、研修や試験が受けられたりするので、お得だと感じる方もいるでしょう。

PMPの資格をどのように活用できるのか【PMPのメリット】

PMPは具体的にどんな場面で活用できるのか、PMPを取得するメリットについて説明していきます。

業務の効率化に貢献できる

PMPの資格があれば、身に付けたプロジェクトマネジメントのスキルを駆使して、業務の効率化のために先陣を切って取り組むことができます。この資格を所有していることで、会社・企業で重宝されることは間違いありません。

また、業界を問わずどこの企業でもプロジェクトというものは存在するので、幅広いシーンで資格を活用できる点もメリットです。どんな分野・ジャンルのプロジェクトであっても、スキル・知識を応用して、効率的に業務を遂行できます。

昇進や昇格、転職時に役立つ

PMPは国際的にも認知度が高い資格なので、自身の昇進や昇格、転職に役立ちます。日本の多くの企業では、プロジェクトマネジメントスキルを持っている人材が不足しているので、マネジメントのプロである優秀な人材を常に求めています。社内でのキャリアアップはもちろん、転職時にPMP資格を武器とすることもできます。

人脈が広がる

PMIのコミュニティでの活動を通して、社外での人脈を広げられる点もメリットです。PMPを取得すると、取得後の様々なセミナーや勉強会、SNSコミュニティに参加することになります。その中で、同じようにプロジェクトマネジメントに関する高いスキルをもつ人たちと繋がれたり、情報交換したりすることも可能です。

さらに同じような価値観や志をもつ人とつながることで、転職や起業、キャリアアップのきっかけになることもあります。

まとめ

プロジェクトマネジメントのスキルは、プロジェクトを遂行するどんな企業でも必要不可欠なスキルです。PMP資格を取得することで、プロジェクトを効率的に・スムーズに進行できるようになり、そして何より自身のキャリアアップに繋がります。

受験資格も厳しく難易度も高いPMPの試験ですが、プロジェクトマネジメントとしての能力を証明したい方や、自身のスキルアップ・キャリアアップに繋げたい方は、取得して損はないと言えるでしょう。