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うちのWebサイトはどうなってる?診断から始めるウェブアクセシビリティ対応

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小宮山フロントエンドエンジニア(ビジネス・アーキテクツ)

およそ20年フロントエンド実装を専門に活動。一部上場企業のグローバルウェブガバナンス基盤整備を主に手がける。プロジェクトにおいてはテンプレートやコンポーネント開発を中心に担当。ユーザビリティやアクセシビリティ、SEOといったフロントエンド周辺技術に関する造詣も深い。

ダイバーシティやインクルーシブな社会を求める声が高まる今、アクセシビリティという言葉を耳にしたことはありませんか。ただ、Webサイトのアクセシビリティ(=ウェブアクセシビリティ)について調べると、専門的な記事が多く出てくるため難しく感じたり、どこから始めたら良いか分からないと感じることも多いと思います。

また、来年度から施行される法改正で、事業者は障がい者が妨げなくサービスを利用できるように努めることが求められるようになります。ウェブアクセシビリティに関する法整備で先行する西欧諸国では事業者が、これらの対応を怠ったとする裁判で損害賠償を求められるケースも発生しています。

そのような方におすすめするのが「ウェブアクセシビリティ診断サービス」。

この記事ではウェブアクセシビリティのわかりやすい説明と、なぜ初めに診断サービスを利用すると良いのかを案内していきます。

うちのWebサイトはどうなってる?診断から始めるウェブアクセシビリティ対応

ウェブアクセシビリティに取り組むことで得られる効果

ウェブアクセシビリティとは、簡単に要約すると「どのような状態でWebサイトにアクセスしても不便さを感じずに使えること」です。

例えとして「音声読み上げソフトを使ったユーザーにも使いやすくなる」といった説明がよく聞かれますが、これ以外にも

  • 英語のコンテンツを利用して日本人以外にも利用可能にする
  • 日差しの強い屋外でも読みやすいデザインにする
  • 音の出せない電車内でも不便無く使える

など、ユーザーの特性や利用シーンによって、Webサイトを不便無く利用できるようにすることもウェブアクセシビリティ対応の範囲に含まれます。

アクセス数の増加

先に述べたようにウェブアクセシビリティは幅広いユーザーや環境を対象としています。これらの環境やユーザーに対応することで対象となるユーザーが広がり、Webサイトのアクセス数増加に繋がるでしょう。

企業価値の向上

幅広いユーザーの利用を可能にするウェブアクセシビリティ対応は、ダイバーシティやインクルーシブな社会の実現にも繋がります。SDGs活動の推進やESG投資への訴求効果も期待できるのがウェブアクセシビリティ対応です。

訴訟リスクの低減

冒頭でもお伝えしたように、海外ではWebサイトをすべてのユーザーが妨げなく利用できるようにするための法整備がすすんでいます。ウェブアクセシビリティ関連の訴訟も近年急増しており、海外で事業を展開する企業にとってウェブアクセシビリティへの対応は差し迫った課題となっています。

SEOの向上

ウェブアクセシビリティに対応する事は人間にとってだけではなく、検索エンジンにとっても内容を理解しやすいWebサイトとなります。

検索エンジンがWebサイトの内容を正確に把握することで、事業に関するキーワードとWebサイトのコンテンツが強く結びつき、SEOを向上させることに繋がります。

より詳しい情報を知りたい場合は、以下の記事の「アクセシビリティ対応が必要な4つの理由」の章をご覧ください。

ウェブアクセシビリティ対応があらゆるサイトで求められている理由と内容・事例 | BAsixs(ベーシックス)

ウェブアクセシビリティに対応する方法

ウェブアクセシビリティへの対応にはさまざまな方法があるため、状況や予算に応じて色々な方法を選択できます。

簡易ツールの利用

ChromeのLighthouseやFirefoxのウェブ開発ツールなど、パソコン用のウェブブラウザに備わっているツールを使うと、ご自身でウェブアクセシビリティを診断できます。

ご自身で手軽に利用でき診断のみならず改善方法の提案も可能な高度なツールですが、その診断結果には専門用語が多く含まれていたりするなど、内容が難解であることが少なくありません。

専門知識の習得が必要であるなど、活用するためには多少のハードルが必要なのがこの方法です。

ウェブアクセシビリティ診断サービスの利用

ウェブアクセシビリティ診断サービスは比較的簡単に始められるウェブアクセシビリティ対応です。自社Webサイトが抱えるウェブアクセシビリティ上の課題をレポート形式で知ることができるため、これからのウェブアクセシビリティ対応を計画するための指針として活用できます。

また、ウェブアクセシビリティ診断サービスを提供している企業では、コンサルティングを請け負っていることもほとんど。

次のアクションに困っても、相談相手を確保できるウェブアクセシビリティ診断サービスは、対応の第一歩としておすすめです。

専門家のコンサルティング

専門家によるコンサルティングは期間も費用も大きくなりやすいです。しかし問題点の指摘から具体的な改善の方法の提供、改善計画や影響範囲の検討など、ウェブアクセシビリティ改善に関する色々なことをまとめて対応してくれるのが大きな強みです。

ウェブアクセシビリティに関する社内の理解も高く予算が潤沢な場合は、専門家によるコンサルティングの利用がおすすめです。

専門業者によるウェブアクセシビリティ対応改修

もっとも大きな効果を発揮するのがウェブアクセシビリティ対応改修です。問題箇所の発見から具体的な改修、さらには改修効果の検証までワンセットで行うのがこの方法です。

どのような問題と影響があったのか、改修することで何が変わるのか、改修後に何がどのように改善したのかをまとめて実施するため、極めて大きな効果と満足を得られる非常に強力な施策です。

反面、Webサイトの改修を実施するためのメンバー確保や社内コンセンサスの獲得、実際にかかる費用や長いプロジェクト期間など、大きなコストを要するのが課題となります。

サイトのウェブアクセシビリティチェックをした後はどうすればいいのか?という疑問にはこちらの記事をご覧ください。

ウェブアクセシビリティのチェック結果から、構築・運用でできる対応例を紹介 | BAsixs(ベーシックス)

弊社でも、アクセシビリティに関する簡易チェックサービスやユーザーテストサービス、チェック結果に応じた改修に関する提案から対応まで行っております。下記事例もご覧ください。

アクセシビリティガイドラインの更新事例 K社様 | BAsixs(ベーシックス)

アクセシビリティ診断事例 K社様 | BAsixs(ベーシックス)

ウェブアクセシビリティ簡易診断サービスの利用から始めて見ませんか?

ウェブアクセシビリティ対応のためのいろいろな方法をご紹介してきましたが、手っ取り早く対応を始められるウェブアクセシビリティ簡易診断サービスは、対応を始めるのにおすすめの方法です。

ウェブアクセシビリティ対応の道しるべを得られる診断サービスを使って、御社のWebサイトの価値をさらに高めましょう。

「ウェブアクセシビリティ簡易診断サービス」ご案内資料

ウェブアクセシビリティの簡易診断サービスはBAでも提供いたしております。この記事を読んで興味をもったご担当者さま、当社の診断サービスの利用もご検討ください。