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【脱・なんとなく分析】BtoBサイト戦略を築くコンテンツの「役割とゴール」

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プロフィールアイコン(写真):デジタル戦略部/事業部長(ビジネス・アーキテクツ) 新山 佳世子
新山 佳世子デジタル戦略部/事業部長(ビジネス・アーキテクツ)

事業会社にてWeb部門立ち上げ、Webサイト制作会社にてインフォメーションアーキテクトを経験。国内大企業、グローバル企業の大規模プロジェクトを手がけた後、シニアコンサルタント、コミュニケーションプランナー、プロジェクトマネージャーとして、プロジェクト全体を牽引。2025年ビジネス・アーキテクツへジョイン。

BtoB企業のWeb担当者が直面する「数字の罠」

Googleアナリティクスなどのログ分析ツールは導入済み。
にもかかわらず、役員会でWebサイトの成果を報告する際、「PV(ページビュー)数」や「アクセス数」だけで終わっていませんか?

その数字報告は、「Webサイトの事業への本当の貢献度」を正しく示せていますか?
「なんとなく数字を見ている」状態では、Web部門はいつまでも戦略部門として認められません。

この記事で得られること

BtoB企業のWebサイトがもつ複雑な役割を分解し、部署やコンテンツごとに「本当に追うべき成果指標(KPI)」を明確に定義するための、具体的かつ地に足の着いたプロセスがわかります。

【脱・なんとなく分析】BtoBサイト戦略を築くコンテンツの「役割とゴール」

「PV」だけでは経営層に事業貢献を説明できない理由

PV数やアクセス数は、どのページがどれだけ見られているのか、どれくらいの人がサイトに訪れているのか、いわば、「サイトの体力」を示す指標です。しかし、それらは事業への貢献度やWebサイトの成果を測るものではありません。
成果ではない数字に依存し、経営層に事業への貢献を説明できなくなるのには、3つの理由があります。

PVだけでは事業貢献を説明できない理由の画像です。1つ目、各コンテンツの目的が明確でない。2つ目、事業への貢献を計測できない数字(PV)だけを見ている。最後に、所属部署の数字だけを見ている。

目的の欠如

貴社のWebサイトの各コンテンツ(製品情報、採用、IR)は、

  • それぞれ何のミッションを負っていますか?
  • どんな目的で存在していますか?

目的が明確でなければ、どの数字を見ても改善の打ち手は見つかりません。

誤った指標選び

たとえば、製品情報のページでPV数が増えたとします。しかし、直帰率が高く、製品カタログのダウンロードや問い合わせに繋がっていなければ、そのPV数は「無駄なアクセス」である可能性が高いです。
このケースで本当に見るべき数字は、回遊率や離脱後のアクションです。

部署間の無関心(サイロ化)

たとえば、IR部門は「IRページのPV」だけを見て、マーケ部門は「リード獲得数」だけを見る。
各部署の取り組みが、Webサイト全体の成果(事業への貢献)にどうつながっているかを測る「共通の言語(KPI)」が存在しないため、部署間の協力が進みません。

ここでいう「共通の言語(KPI)」とは、全員で同じ数字を追うことではありません。
「事業貢献」という共通の目標に対して、各部署のKPIが機能しているかを組織全体で正しく評価し合える共通の言葉です。

解決策:部門横断で「見るべき数字」を定義する

Webサイトの成果を最大化するには、まず「各コンテンツの目的・役割、そしてゴール」を明確に定義し、それに基づいたKPIを設定することから始める必要があります。私たちBusiness Architects(ビジネス・アーキテクツ)は、その複雑な調整を「徹底リサーチ」と「丁寧な合意形成」で実現します。

部門横断で「見るべき数字」を定義する際の支援内容を表す表。1、リサーチによる「現状とあるべき姿」の可視化。2、部門横断の「目的・役割・ゴール」の定義を支援。3、関係者全員が納得できる「平易なドキュメント」。4、心強いファシリテーションで「合意形成」を促進。

1:徹底的なリサーチによる「現状とあるべき姿」の可視化

まずは、UI/UX、競合状況、そして可能な場合はお客さまインタビューを通じて、Webサイトの現状の課題を客観的に洗い出します。

「なんとなく使い勝手が悪い」を「〇〇ページで回遊率がXX%低下している」という具体的な課題に変換します。

2:部門横断の「目的・役割・ゴール」定義を支援

次に、関係部署と連携しながらコンテンツごとに目的、役割、ゴールを定義するための支援をします。具体的な「目的・役割」は企業ごとに異なるため、ここでは共通の指標となる「ゴール」の例とそこから導き出される「見るべき数字」のイメージを示します。

  • IR
    投資家・株主向けに必要な情報を、迷いなく見つけられることがゴール
    ➡見るべきは「特定ドキュメントのDL数や閲覧深度」
  • 製品情報
    潜在顧客が導入検討に進めることがゴール。
    ➡見るべきは「資料請求率、特定ページの滞在時間」
  • 採用
    応募者に企業の魅力が伝わり、応募に至ることがゴール
    ➡見るべきは「採用情報の回遊率、エントリーフォーム完了率」

それぞれの部署と連携し、地に足の着いた、事業貢献度の高いゴールを設定します。

3:関係者全員が納得できる「平易なドキュメント」

  • 難しい専門用語や、分厚いだけのドキュメントは提供しません
  • 私たちなら、関係者の理解度を丁寧に確認しながら、平易で、現場がすぐに使えるKPIダッシュボードの定義や運用ルールを策定します

4:心強いファシリテーションで「合意形成」を促進

部門間の利害が絡むKPI設定において、全体を見通した会議設計と、丁寧なファシリテーションで議論をリードします。「丁寧で、わかりやすい」「当事者意識が強く、心強い」と評価される支援で、組織全体が同じ認識のもとで数字を追える状態を構築します。

まとめ:Webサイトの成長は「指標の正しさ」から始まる

Webサイトの真価は、「どれだけ人が来たか(PV数)」ではなく、「どれだけ事業の目的に貢献したか(KPI)」で測られます。

貴社のWebサイトは、単なるカタログではなく、事業の成長を支える強力なツールです。
まずは各コンテンツのミッションをもとに目的・役割・ゴールを明確にし、本当に追うべき数字を定義しましょう。

私たちは、そのために必要なリサーチ、戦略策定、部門間の調整を、現場に寄り添った当事者意識の強い支援で確実に進めます。