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欲しい人材にエントリーしてもらいたい!共感を得る採用に必要なこと

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この記事を書いた人

プロフィールアイコン(イラスト):ディレクター 宝井
宝井ディレクター(ビジネス・アーキテクツ)

Webデザイナーを経て、2016年頃から制作進行ディレクションへシフト。広告代理店制作部で常駐ディレクターを経験後、前職は開発系制作会社にて、UI/UXデザインを中心に、大中小様々なWeb案件に従事。その後2022年BAへ入社。第一事業部に所属。

採用サイトの改善やリニューアルについて、次のようなご相談を頂いています。

  • エントリー数の割に、欲しいと思う求職者からエントリーされていない
  • 内定を辞退されてしまう
  • 入社しても、すぐ辞めてしまう

採用時のミスマッチのご相談がほとんどです。

欲しい人材にエントリーされるには、どのような工夫が必要なのでしょうか?

今多く取り入れられているのが「共感採用」です。
共感採用とは、企業の理念やビジョンに共感してくれる人を採用するという手法です。

BAsixs参画企業のビジネス・アーキテクツ(以下、BA)で採用サイトに知見と制作実績のある昆野に採用サイトの戦略からデザイン、コンテンツについて聞いてきました。

欲しい人材にエントリーしてもらいたい!共感を得る採用に必要なこと

インタビューした人

プロフィールアイコン(イラスト):ディレクター 宝井
宝井ディレクター(ビジネス・アーキテクツ)

Webデザイナーを経て、2016年頃から制作進行ディレクションへシフト。広告代理店制作部で常駐ディレクターを経験後、前職は開発系制作会社にて、UI/UXデザインを中心に、大中小様々なWeb案件に従事。その後2022年BAへ入社。第一事業部に所属。

インタビューを受けた人

  • プロフィールアイコン(写真):アカウント/ディレクター 昆野
    昆野アカウント/ディレクター(ビジネス・アーキテクツ)

    Web業界歴20年以上、マーケティングをベースとしてWebディレクター、プロデューサーとして数々のプロジェクトを経験。Web業界の酸いも甘いも嚙み分けた結果、人材の案件への適正マッチングこそがプロジェクトの成否を決めるという持論にたどり着く。2020年BA入社。色々な人と会って相談を聞く仕事です。

欲しい人材を明確にし、エントリーしてもらう為に

採用サイトを運営する目的は欲しい人材を採用すること

「採用活動をしているのだが、いい人材が来ない」という課題を抱える企業のご担当者さまが多いですよね。昆野さんは、何が問題だと思いますか?

昆野:そもそも欲しい人材を定義できていない企業が多いですよね。そこが大きな問題だと思います。

確かにそういう問題を抱えている企業が多いように感じます。では、欲しい人材はどのように決めるといいのでしょうか。

昆野:私はこれまで多くの人事部の方や経営層の方とお話しましたが、欲しい人材の条件は、大きく次の3つに集約されると考えています。

欲しい人材の3つの条件

  1. 企業の理念に共感している
  2. 短期間で離職しない
  3. 企業の中核を担う人材に成長する可能性がある

状況にもよると思いますが、単純に欠員を補充するという場当たり的な採用は避けたいところです。

この3つの中で、特に「企業の理念に共感している」が、最も重要だと思います。

共感を得る採用サイトとは

1つ目の「企業の理念に共感している」が大切だということは分かりました。ではどうすれば「共感」されるサイトになるのでしょうか?

昆野:求職者が自分ごととして情報を受け取った時、初めて共感に繋がります。

採用サイトで会社の事業やサービス、業績などのビジネス的な話だけで共感を得られるわけではありません。

インタビュー風景1

例えば共感する企業活動例として、以下のようなことが挙げられます。

  • ユーザーの悩みに寄り添った商品を提供
  • 企業の売上だけでなく現場の労働環境にまで目を配っている
  • 環境問題に取り組んでいる

これらのコンテンツを通して、自分もこの一員になりたいとイメージすることが、共感への第一歩だと思います。その為に企業を自分ごととしてもらう為の、コミュニケーションツールとして採用サイトを考えることがおすすめです。

そして、採用サイトには「戦略」「デザイン」「コンテンツ」が十分に検討されている必要があります。

採用サイトと採用媒体の併用がおススメ

そもそもですが、採用サイトと採用媒体、それぞれの役割や得意なことは何でしょうか?

昆野:現時点では採用サイトは間違いなく有効であると考えています。採用媒体だけではその会社の持つ雰囲気などを伝えるには情報が不十分だと思います。

採用サイトは、画像や動画など情報発信の手段を自分達で選択できるので、表現の自由度が高く、情報を充実しやすいです。企業で働く社員や環境についてより深く理解してもらえる点が特長です。
採用媒体は、応募者に媒体を通して認知されやすい点が強みです。近年は、採用媒体を軸に、複数社を並行して検討する人が多いからです。

なお、リクルートジョブズの全国の求職者に行った調査によると、採用サイト閲覧後に応募意欲が向上した人は、全体の6割以上を占めています。(※参考文献はこの段落最後に記載)

その為、採用サイトと採用媒体の強みを組み合わせるのがおススメです。ちなみに、よくある情報発信は3つのパターンに分類できます。

  • コーポレートサイト(採用情報ページがある)のみ
    • 採用に関する情報量:×
    • 表現の自由度:〇
    • 集客力:×
    • コスト:低
  • 採用媒体とコーポレートサイト(採用情報ページがある)を併用パターン
    • 採用に関する情報量:△
    • 表現の自由度:△
    • 集客力:〇
    • コスト:中
  • 採用媒体と採用サイトを併用パターン
    • 採用に関する情報量:〇
    • 表現の自由度:〇
    • 集客力:〇
    • コスト:高

参考

採用サイトの有用性はよくわかりました。参考になる様な、成功事例などありますか?

昆野:課題を解決した結果、エントリー数が4倍になり、しかも自社が求めていた層のエントリーが増えたという成功事例があります。

下記の記事を読んでいただくと参考になるヒントがあるかもしれません。

採用サイトの制作事例 不二工機様 | BAsixs(ベーシックス)

不二工機様のビジョンや仕事への想いを伝える採用サイト成功事例(前編) | BAsixs(ベーシックス)

採用サイトで必要な3つの要素

では求職者に「共感」を得てもらう採用サイトを作る為にどんなことを考慮すれば良いのでしょうか?

昆野:採用サイトでは以下の3つの要素が充分に考慮されている必要があります。

採用サイトで必要な3つの要素

  • 戦略
  • デザイン
  • コンテンツ

これから、この3つの必要性についてお話しします。

採用サイトの戦略

採用サイトの戦略とは、採用の課題解決や目標達成のために進むべき方向性・シナリオ

ひとつ目にある、採用サイトの戦略とは具体的にはどういったことでしょうか?

昆野:採用サイトの戦略とは、企業の採用課題解決のための進むべき方向性やシナリオのことです。

採用サイトの戦略は、企業の上位の戦略と密接な関係があります。なぜなら、中期経営計画と採用サイト戦略は下記のような関係にあるからです。

企業が事業を継続して業績を上げるためには、中期経営計画で企業の4大経営資源「ヒト・モノ・カネ・情報」を考えます。

  • ヒト:人事戦略
  • モノ:設備投資・新拠点等の戦略
  • カネ:財務戦略
  • 情報:情報戦略

人事戦略の中に採用戦略が含まれ、採用サイトの戦略は採用戦略の一部です。

このことから、中期経営計画に沿って方向性やシナリオが採用サイトの戦略に落とし込まれる必要があると思います。

例えば、企業がグローバル展開に注力したいという戦略があった場合、採用戦略では海外にも目を向けた事業に一緒に取り組みたいと考える人を採用しようと、考えるのではないでしょうか。

企業の成長を考えられる人が、採用戦略を考えるべきです。ただ単に、採用サイトを作って募集をかけるだけで、終わりではないんです。

採用サイトのコンセプトメイキング

採用サイトにコンセプトは必要ですか?

昆野:採用サイトの方向性を定め、一貫性のあるメッセージを求職者に伝えるために、コンセプトは間違いなく必要です。

例えば不二工機様の事例では、ちょうど72周年のタイミングでご相談いただき、新卒も30代の中途も、100周年を見届けられるタイミングだったので、「あなたと不二工機、100周年を創りたい」という採用コンセプトを提案しました。

このコンセプトがあったからこそ、これからの不二工機を担う方にエントリーしてほしいというメッセージが伝わるコンテンツを企画できました。

詳細は以下のインタビューをご覧ください。

不二工機様のビジョンや仕事への想いを伝える採用サイト成功事例(後編) BAsixs(ベーシックス)サービス導入事例採用サイト | BAsixs(ベーシックス)

採用サイトのデザイン

スムーズにエントリーへ導くために考えられたUI/UXデザイン

採用サイトのデザインでは、何が重要ですか?

昆野:採用サイトだけではありませんが、目的から逆算することが重要です。
採用サイトの目的は、企業理念を理解した上で応募してもらうことです。

さらに応募してもらうためには、求職者のペルソナ像に合わせてストレスなくエントリーできるなどUI/UX(ユーザーインターフェース/ユーザーエクスペリエンス)が考慮されていることが必要になりますね。

採用サイトに求められるUX(ユーザーエクスペリエンス)

採用サイトに求められるUXってどういうことがありますか?

昆野:求職者が採用サイトを通して期待していることは、例えば次のようなものがあります。

  • 入社後に採用サイトで感じていた企業イメージとのギャップが少ないこと。
  • 面接に臨む前に、採用サイトで職場の人のインタビューを見て、ある程度働くイメージができること。
  • 企業理念だけでは理解できなかったが、採用サイトを通して企業理解が深まり、面接時に解像度をあげる具体的な質問ができること。

これらを実現するためには、サイト全体の情報設計をしたり、導線を設計したりと、実は考えるべき項目は非常に多いです。

インタビュー風景2

採用サイトのコンテンツ

求職者が自分が働いているイメージができるストーリーになっているか?

採用サイトにおけるコンテンツについてお聞かせください。

昆野:企業理念や目標は、抽象的な表現になっているので一目で理解しにくいものも多いと思います。
求職者が自分が働いている姿がイメージが出来て理解できるストーリーになっているかどうかが重要になります。

求職者が理解できるストーリーであることの重要性は分かりますが、その為にどんな工夫が必要になりますか?

昆野:自社の理解という点では現場の社員に勝る人間はいません。

つまり、取材による聞き取り、すなわちインタビューがとても重要です。そして社員からそれを引き出すプロのインタビュアーが重要な役割でとなります。その引き出された言葉こそが求職者が本当に知りたいリアルな言葉に一貫したコンセプトを感じさせるストーリーになります。

企業や現場社員の魅力をWebを通して誠実に伝えること

求職者が魅力を感じるコンテンツとは何だと思いますか?

昆野:企業や現場社員の魅力をWebなどを通して誠実にコンテンツで伝え続けていくことが、企業ブランディングにつながっていくことだと思います。

とはいえ「見た目の良いカッコイイWebサイトで、社員が楽しく働いている」というイメージで、エントリーする求職者も一定数いると思います。ですが、それが採用のミスマッチを産んでしまってはなんの意味もありません。

まとめ:共感を得る採用サイトには「戦略、デザイン、コンテンツ」が重要

欲しい人材にエントリーしてもらう為に、採用サイトには、

  • 戦略
  • デザイン
  • コンテンツ

が考慮されている必要があります。

採用サイトを構築する際の体制としては、自部門である人事メンバーだけでなく、他部署との協業が必要になります。その上で、制作会社への取り回しや、一連の調整などがあり、採用サイトの構築は一大プロジェクトです。

それは企業の将来を担う人材を採用するという目的を考えれば、至極当然のことだとBAでは考えています。

BAsixs参画企業のビジネス・アーキテクツは、採用サイトに必要な要素を全て網羅しワンストップで制作する「戦略的採用サイトパッケージサービス」をリリースいたしました。

採用サイトに知見と実績を持つメンバーがタッグを組んで監修しております。数十社にわたる知識を集約し、効率的な作成が可能です。これにより、担当者様の負担を軽減し、効果的な採用サイトの構築をお手伝いいたします。

採用サイトの制作だけではなく、制作後の運用やアクセス解析からの改善提案も承ります。詳しくは資料にまとめておりますので、ぜひお問い合わせください。